今回はとがかぶです
それではどうぞ
【手を1時間繋がないと出れない部屋】
「……なんだよこれ」
「俺もよう分からへんわ」
いつの間にか知らない部屋にいて、手を繋げなど意味が分からない
しかも、戸狩と一緒なんて
こいつと手を繋げってことか?
絶対嫌だ
「無理だ。絶対」
「急にどうしたん?」
「手を繋ぐとか絶対無理だからな」
「そうかい。でも、繋がんと一生俺とおることになるで?」
「う”‘っ…」
確かにその通りだ
だけど、戸狩と手を繋ぐなんて正直嫌だ
まじでどうしよう
考えていると戸狩が俺の手を持ち、繋いできた
俺は思わず手を離した
「何すんだよ!」
「何って、手繋いだだけやで」
「いきなりはやめろ!」
「だって、こうやらんと繋いでくれへんやん」
「そうだが…」
「じゃあ、やってくれる?」
「う”‘ぅ…わ、分かった」
スッ(手を前にだす)
「俺から握れねぇからお前から握ってほしい…」
「えぇよ」
ギュッ
「結構強く握るんだな…」
「痛かった?」
「いや、別に」
(結構ちゃんと握られるんだな…)
あまり人と手を握ったことがないので緊張してしまう
「手意外とちっちゃいな」
「悪いかよ」
「そういう意味で言ったわけじゃないで」
「ふん…」
(ていうか、ほんまにちっちゃいなぁ。握り潰しそうやわ)
(1時間は長いな…もうやめたい…)
「なぁ…」
「なんだよ…ッ!?」
戸狩の方を向くと顔が近くにあって驚いた
「すぐ驚くなや」
「いや、近かったから」
「ふ〜ん」
「ちょ、ほ、ほんとになに!?」
更に近づいてきて恥ずかしくなってきた
「頼む…まじで…やめてくれ……」
「……」
「……すまんなぁ。少し気になってもうて」
「あ、あぁ」
(一瞬、なんか狙われた感じだったな…)
まだ時間はあるが普通に過ごせるか…
(ちょっと危なかったなぁ…)
コメント
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最高です!