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さもなな
初心な恋
『ねぇ、ななっし〜、カップルになったらすること分かってる?』
放課後の教室で友達に言われたからかい気味の言葉。
一度、実際に考えてみた。
やっと手に入れた貴方の隣。
彼女特有の彼の手独り占め。
見つめ合ってくしゃっと笑え合える関係性。
好きで信頼しあった後の口づけ―――。
「なんて、できるわけないじゃ〜〜〜〜〜んっ!!!!!!!!」
私――ななっし〜は、一人公園のベンチで思わず叫んでしまう。
そして近くを歩いてた子供やおばあちゃんに見られて少し恥ずかしくなってしまった。
けど、それよりも、友達に言われたカップルのする事に恥ずかしくなってしまっている。
だって、だって、だって、だって!!!!
なに!?手を繋ぐとか、抱きしめ合うとか他にも色々………そんなことできるわけ無いじゃんっ!!!???
なんだろう、これ、私がおかしいの!?
カップルならそれが当たり前!?
今日はデートなのに、変にこういうことを考えてしまって、ぎこちなくなってしまうかも知れない。
う〜……これも全部友達ちゃんのせいだから…!
ーー
一人やっと頬の熱が冷めてきた頃、上から耳馴染みの良い声がかかった。
「ななっし〜!」
「わっ、さもくんっ!!」
太陽のように眩しい笑顔に少し目を細めながら自分史上最高の笑顔を見せる。
夏の太陽に負けないぐらいに眩しいさもくんの笑顔が私は大好きで。
それを私にだけ見せてくれることが言葉にできないくらいに嬉しくて。
思わず笑顔が増えてしまう。
「さもくん、今日はどこ行く?行きたい所ある?」
私はさもくんの顔を見上げる。
すると、さもくんは何かを見ていたようでハッと笑顔になる。
「うーん、いつも通り何か街を予定も決めずに歩く?」
さもくんが顎に手を当てて悩む。
確かに、いつも通り街を歩くのもいいかも知れない……。
「いつも通りそうしよっか!」
わたっし〜はそう言いながらさもくんに手を差し伸ばしかける。
……………………
…なんか、友達といつも手を繋ぎながら歩いてたからクセかもしれない。
恥ずかしい。
さっきまであんなに手を繋ぐこととかに恥ずかしがってたのに……。
そう思いながら手をバレないように引っ込めると、逆にさもくんから手を差し出された。
「…?」
私がポカンとしていると、さもくんがニッと笑って、
「手、繋ぎたいなぁーって」
と言ってきたのでした。
そのキラキラしたアイドル顔負けレベルのかっこよさに負けて、手を繋いでしまった。
ーー
いつも通り当たり障りなく、食べ物を買ったりして喋っていると、暑いなぁ…と感じ始めてきた。
アイスでも買って体を冷やそうかな…と思ったけど、そこまでじゃないので、首だけどうにかしたいと考えた。
そこでポーチからヘアゴムを取り出して、一度口にくわえて、髪の毛を結ぶ準備をする。
少しはしたないかも知れないけど、皆口にくわえるぐらいはしてるだろうから許してクレメンス。
そして、髪を結ぶ準備ができたのでヘアゴムで髪を一括りにしてポニーテルを作る。
できたので、相槌しか打てなかった会話に意識を完璧に戻すと、さもくんがこちらを凝視していることに気がついた。
「えっ、私の顔に何か付いてる?」
私が少しびっくりして聞くと、さもくんは首を横に振った。
そして、口を開いて言う。
「ななっし〜は、やっぱり何をしても可愛いなぁ…って」
と。
そう言うさもくんの顔もどこか赤くて。
少し遅れて理解した私の脳はもうパンク瞬前なのでした。
二人ともカップルと言うのに慣れていなくて。
しっかりいちゃつけるまでどれぐらいの時間がかかるでしょうか………。一生無理かもしれない…。本当に恥ずかしい………。
〜さぁーもんSide〜
声をかける前のななっし〜がなぜか少し赤くて可愛い。
声をかけた後の春の花のように綺麗な笑顔が可愛い。
手を繋ごうとして引っ込めたななっし〜が可愛い。
逆にこちらが手を差し出したら、少し照れて受け取ってくれるななっし〜が可愛い。
出店を回るななっし〜が可愛い。キラキラしてて可愛い。
髪を結ぼうとして、ヘアゴムを口にくわえて相槌しか打てないななっし〜が可愛い。
ポニーテル姿のななっし〜が可愛い。
結論、可愛い。
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ゲストさん、リクエストありがとございまーす!
コメント
1件
みぅ🤍🥀です もう、ななっし〜とさもくんの初々しさが尊すぎて胸がきゅんきゅんしました…!手を繋ごうとして引っ込めちゃうななっし〜も、逆に差し出してきたさもくんも、両方とも初心で可愛すぎる。さもくんsideの「結論、可愛い」の連打、完全に同意です。一生無理かもしれない…って思うくらい照れ合ってる二人、ずっと見ていたいです🌙