グーテンモルゲン!あたしfem!多分21話!
そうしてたどり着いたのは結局イオンであった。
イオンに恨みはないのだが、なんか違う気もする。
でも、病院ぐらししてた燕ちゃんは、目を輝かせて、「うおおおーーー!☆彡」と叫んでいた。そして美晴に止められていた。恥ずかしいもんな。
そして入ったのはブディックの類の店。
なかなか安いものから高いものまで取り揃えていて、かなりのクオリティだ。
ちなみに美晴は家では常時ジャージ。外でも一生ジャージでいいとか言ってるくらいには、ジャージソムリエだ。
そんなのがこんなとこ来たらどうなるか、
こうなる
「えっ…、とォ…?ふぅ~… うん?」
目に見えていた。
ちなみに今、美晴が来ているのは私が勝手に買わせたオシャレ着であって、彼女が選んだものでは決してない。
そんなジャージアンバサダーを連れて、目をキラキラさせる燕ちゃんに心が痛む。
きっと、自分がわからないから美晴にファッションを教えてもらうつもりなのだろう。
だってさっきから執拗に「これどうかな!」と聞いているわけなのだから。
それに対して「うん」しか返さない美晴を久しぶりに殴りたくなった。
「美晴ちゃんが選んだ服も見てみたい!」
絶対に言ってはならないやつじゃねえか。
渋々どころの話ではないくらい、目を回して美晴が選んだものは、
黒地に白ライン三本の上。
黒地に白ライン三本の下。
白地に黒ライン三本の上着であった。
上下揃えるのはマジでやばい。頭おかしいとしか言えねえ。
「マジか…」と思わず声に出してしまった。
燕ちゃんは「おおお、これが最近のやつか。フムフム」馬鹿正直に向かっているがそれダサいやつだから。正直にならなくて良い。ならないほうが良い。
だが美晴が
「自分が選んだのが一番いいよ!…?だから燕ちゃんが選べばいいよ。なんでも似合うからさ?」ダラダラ
と冷や汗混じりで説得したおかげで美晴よりマシなものを買っていた燕ちゃんだった。
美晴よりマシ?マシ?
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