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1コメ!!最高です!!!d(≧▽≦*) 何回も読み直してるけど面白すぎる! 今回も神すぎました!! 続き楽しみに待ってま〜す!!( ˊᵕˋ* )
「 いってきます 。兄上 、 」
その言葉が向く方向に人はおらず、
写真の向こうに映る彼は 、今も菊の元には戻ってこない 。
高校1年生 、小学校の頃、4年間不登校だったと言うのに、勉学にはついていけていた。
いや、ついていかなくてはいけなかった。
そんな彼には兄がおり、兄は3年前に姿を消した。
ゆ
「 にーにッッ !! 」
雨の音 、雷の音 、その中にはタイヤとアスファルトが擦れる音。
兄と私の足音が消されていく 。
私の声とともに 。
「 にーに ッ !! ごめんなさッ!!
待ってください !!!兄゙上゙ッ !!!!」
どれだけ叫んだとしても、彼に届くことは無い。
届いていたとしても、彼の足を止める理由にはならない。
彼は 、 菊を置いて家を飛び出した。
5歳差ということもあり、彼の速さに菊はついていくことが出来なかった。
「 兄上ッ !!! 兄上、!!
ぁぁぁ、、!追いつけない…!
にーに … 、、、待ってください 、、
置いていかないでください 、お願いです、、
兄上ッ !!! 兄゙上゙ぇ゙ぇ゙ッ !!!
嫌だ… 嫌だ !!! にーにッ 、嫌ですッ 、兄上ぇ…
菊を許してください !! 兄上 … ?
兄上……… ごめんなさい、、」
あんなこと言うのではなかった 。
今更の後悔は 、彼の耳に届かない。
後悔ばかりが募っていく 。
なぜあのような事を言ったのか、
自分でも分からなかった。私にとっての兄は彼しかいないというのに、
彼を否定してしまった。彼も、弟たちも、私ですら全て否定した。
絶対に 、言ってはいけないことだと言うのに 。
あの日以来、嵐の中兄を追いかける夢しか見ていない。
「 またそんな浮かない顔して 、
ほんと昔っからだね 。君は 。 」
呆れたように私の顔を覗き込む 。
「 … おはようございます 、
態々 、向かいに来ていただくても 、
私は ( 」
「 僕がそうしたいからする 。
それだけじゃないか 。そんなに気にすることないだろう?
僕に流されておきなよ !!」
拳を握りしめて親指を上に突き立てGoodと微笑みかけた。
後輩の男の子 。アルフレッド・F・ジョーンズ
生まれは米国で、すぐにこちらに引っ越したらしい 。
私も同じ引っ越してきたよそ者だから 、
分かち合えるところはある。
「 … ねぇ。 菊 。 お腹空かない? 」
「 ……学校遅刻しますよ 、? 」
「 … 菊 。」
「 ……… 行きませんよ、」
「 菊 、ね。 お願い。菊ぅ …
俺菊とじゃないとハンバーガー美味しくないよ。」
捨てられた子犬のような目。太陽のように美しい彼に私は今日も負けてしまうんだろう 。
「 んーーー!!! delicious !!」
「 はぁ … また負けた … 」
「 菊はチョロいね 〜 、君は流されやすすぎるよ 。心配になってくるよ。
ま!!君の優しいそんなところが僕は好きだけどね!!」
「精進します 、 」
はぁ … ハンバーガー 飽きたなぁ …
気がつけば腕時計は8時30分をとっくに過ぎていた。
今は8時52分。
また私も共に怒られてしまうのか 、
「 さ、もう行きましょう。食べ終わ ったでしょう?」
「 ま!待ってよ!!
今持ち帰りのハンバーガーを頼んでるんだ!
もう少しだけ待ってくれないかい?」
「 … はぁ、、少しだけですよ 、?」
10時45分 ようやく登校 。
「 お前らァ … 、、」
「 すみません、」
「 Hey ! 菊は付き合ってくれてただけなんだよ。
悪くないんだぞ!!」
「 ほう。そうか! なら 、 いつも通りお前だけ補習だ!!!」
「 えぇっ 、!そんなの耐えられないよ!!
昨日だけじゃなくてまた今日も5枚書くのかい!?
冗談じゃないよ!!」
「 毎朝毎朝!! マックでビックマックセットを食べてるって聞きつけてんだよ!!
さて、言い逃れできるか ?
本田!!お前もだぞ!!お前もマックで食ってることは知ってるんだ!
同罪だからな!」
「 実にすみません 、」
何故私まで …
理不尽 、
,