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「私が動揺したのは、」
「アレン、あなたが王女を匿ったことよ」
「…………え?」
姉を守ってはいけないの?
僕の唯一の本物の家族だよ?
どうして?
「それは…彼女を救うのは僕しか居ないと思ったから」
僕の思いは伝わっただろうか……
「……そう」
「貴方の意思でそうなったなら……まぁ……良いって訳にも行かないけど」
「カイルはあなたを王女として処刑することにしたらしいから……私にはもう……どうする事もできない」
突然涙目になる義姉。
「ごめんなさい……アレン」
僕は優しく笑う。
「大丈夫。大丈夫だから…泣かないで」
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静かな空間で義姉が口を開く。
「そういえば…何故アレンが王女と変わっているの?」
「聞きたいかい?」
「アレンが話して良いと言うなら」
「分かった。それじゃあ、教えてあげる」