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王女が捕まる数分前
「さぁ、行くんだ。リリアンヌ。」
「嫌だ……嫌だよぅ……アレン」
「僕が君の代わりになるから……君は僕の代わりに……生きて」
「ちゃんとした召使じゃなくて、ご)めんね」
「アレン……!」
「それじゃあ……僕はもう、行くよ」
「さようなら、リリアンヌ。」
泣かないで。リリアンヌ。
僕まで泣きそうになるじゃないか。。
「待って!アレン!」
僕はリリアンヌの身体を押す。
「アレン!」
「行かないで……」
「さよならだ。リリアンヌ。」
「君と過ごした日々は楽しかったよ」
「待って!アr…」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「これが悪ノ娘の……本当の話」
「僕は全て話したよ。」
「それじゃあ、あとは処刑を待つだけだ……」
ジェルメイヌは……何か言いたげな顔をしている。
僕には分かる。彼女がなんて言いたいのか。
1つは何故義弟が王女の双子だということを知らなかったのか……いや、知らされていなかったのか。
もう1つは自分が義弟を救えないという思いだろう。
「じゃあね、ジェルメイヌ」
ジェルメイヌはずっと黙っている。
まぁ、そりぁ……そうだろう。
ジェルメイヌが背を向ける。
彼女はこう言った。
「じゃあね、、、、王女、、、、、」