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ゆゆゆゆ
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ゆゆゆゆ
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デイジーの行方
夜だった。
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風が強い。
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廃工場の屋上。
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四人は焚き火を囲んでいた。
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夕食は簡単なスープ。
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そして。
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デイジーのノート。
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シャーロットは何度も読み返していた。
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母の文字。
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母の言葉。
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母のレシピ。
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まるで隣にいるみたいだった。
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だからこそ。
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怖かった。
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「ねえ」
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シャーロットが顔を上げる。
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「ママ、本当に生きてると思う?」
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焚き火が揺れる。
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誰もすぐには答えない。
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その沈黙が。
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答えのようでもあった。
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やがて。
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Guestが口を開く。
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低い声だった。
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「一つだけ」
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「分かっていることがある」
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シャーロットが見る。
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エリオットも。
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ピザガイも。
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Guestは焚き火を見つめたまま言った。
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「デイジーが最後に向かった場所だ」
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懐から地図を取り出す。
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古びた軍用地図。
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赤い丸が描かれていた。
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「ここだ」
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そこに書かれていた名前を見て。
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ピザガイの眉が動く。
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「研究施設か」
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Guestは頷く。
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ルナティック研究施設。
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軍も近寄らない危険区域。
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終末世界でも最悪クラスの場所。
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「なぜそこへ?」
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エリオットが聞く。
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Guestは少し黙った。
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そして。
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「噂があった」
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静かな声。
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「生存者を連れていく施設があると」
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シャーロットの顔色が変わる。
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「連れていく?」
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「ああ」
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Guestは拳を握る。
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「実験材料として」
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空気が凍る。
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焚き火の音だけが響く。
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「……じゃあ」
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シャーロットの声が震える。
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「ママは」
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誰も答えない。
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答えたくなかった。
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最悪の想像が頭をよぎる。
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何年も。
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何年も。
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そんな場所に囚われているかもしれない。
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苦しんでいるかもしれない。
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もう。
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間に合わないかもしれない。
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「……」
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シャーロットは俯く。
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ノートを抱き締める。
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小さく。
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震えていた。
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「ごめん」
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誰に向けた言葉か分からない。
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「私」
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「もう無理かもしれない」
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ぽつり。
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こぼれる。
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「ママに会えないかもしれない」
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その瞬間だった。
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「そんなことないよ」
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明るい声。
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エリオットだった。
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全員が顔を上げる。
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金髪の男は。
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いつもの笑顔を浮かべていた。
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「エリオット」
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Guestが呆れたように言う。
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だが。
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エリオットは気にしない。
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むしろ楽しそうだった。
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「Builder Brother’sのマニュアルにはね」
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突然始まった。
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ピザ屋講座である。
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シャーロットが瞬きをする。
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「マニュアル?」
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「うん」
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エリオットは立ち上がる。
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焚き火の光を背に。
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まるで店長みたいに胸を張る。
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「どんな場所でも」
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「どんな天気でも」
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「どんな相手でも」
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そこで少し笑った。
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「お客様に温かいピザを届けること」
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静かな夜に。
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その言葉が響く。
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「それがBuilder Brother’s Pizzaだ」
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シャーロットが呆れる。
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「いや研究施設だよ?」
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「うん」
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「ルナティックの巣だよ?」
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「うん」
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「死ぬかもしれないんだよ?」
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「うん」
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全部認める。
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全部認めた上で。
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エリオットは笑った。
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「だから届けに行くんじゃないか」
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Guestがため息をつく。
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ピザガイは目を閉じる。
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ああ。
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始まった。
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エリオットの無茶苦茶な理論だ。
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だが。
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不思議と。
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誰も否定できない。
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「デイジーさんは常連さんだった」
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エリオットは言う。
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「それに」
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少しだけ。
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笑顔が柔らかくなる。
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「家族だろ?」
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シャーロットの目が揺れる。
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家族。
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その言葉を聞いて。
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涙が滲む。
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「だから」
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エリオットは手を差し出す。
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「迎えに行こう」
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「温かいピザを持って」
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沈黙。
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数秒。
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十秒。
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やがて。
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シャーロットが笑った。
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泣きながら。
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少しだけ。
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笑った。
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「バカじゃないの」
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「よく言われる」
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「知ってる」
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エリオットも笑う。
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そして。
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その隣で。
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ピザガイがショットガンを持ち上げた。
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「準備するぞ」
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Guestも立ち上がる。
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青い瞳と黒い瞳が交差する。
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行き先は決まった。
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ルナティック研究施設。
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世界で最も危険な場所。
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だが。
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Builder Brother’s Pizzaの配達員は。
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今までだって無茶な配達ばかりだった。
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今回の届け先が。
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少し地獄に近いだけだ。