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仁人side
今日は、朝の時間に佐野君と話せる気がしなくて、いつもより遅く家を出た。
学校に着き下駄箱で靴を履き替えていると、
見知らぬ女子が俺の傍に寄ってくる。
女子:あのっ、吉田くん!
放課後、空いてたりしないかな?
仁:え?あー、空いてる、けど。
女子:話したいことがあって、、
放課後、体育館裏で 待ってます!
それだけ伝えられると顔を隠しながら走り去って行ってしまった。
、、そもそも名前も知らないんだが、、?
そんなことを考えながら教室に入ると、
窓側一番後ろの席、
つまり俺の席に座っている人物と目が合う。
勇:おはよ仁人。、、今日、遅かったんだな。
仁:おはよ。うん、 早く起きれなくて。
てかそこ俺の席。
嘘。朝が2人になるのが気まずかっただけ。
でも、大丈夫だ、 普通に話せてる。よかった。
佐野君は席から立ち上がると窓にもたれ掛かる。
勇:そっか。珍しいな。
、、、あ、仁人さ、今日一緒に帰らね?
仁:え?うん、いいけど、、、いつもの友達は?
勇:いーの。
、、今日はお前と帰りてーの。
昨日のことがあったのに誘われたのが嬉しくて口角が上がってしまいそうになる。
それでもやっぱり好きなんだなあ。
ふと、 先程の下駄箱でのやり取りを思い出した。
仁:あー、ちょっとだけ用事あるからそっち済んでからでも平気?
勇:全然いいよ。教室で待っとくわ。
勇人と放課後一緒に帰れるのが嬉しくて、
楽しみすぎて、
いつもより授業が長く感じた。
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