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第八話:『貸与される愛玩』
九条の私邸、客人に用意された豪奢な寝室。
窓の外は深い夜に包まれ、室内には重苦しい沈黙と、場違いなほど甘ったるい雌の匂いが充満していた。
ソファに深く腰を下ろした武器商人・佐島は、主人の不在をいいことに、足元で四つ這いになっている楓を舐めるような目で見下ろしていた。
「……九条様も太っ腹なことだ。これほどの『逸品』を、一晩好きにしていいと仰るとはな」
佐島は下卑た笑みを浮かべ、楓の顎を靴の先で乱暴にしゃくり上げた。楓の瞳はうつろで、焦点が合っていない。ただ、尻穴を塞ぎ、首輪と繋がれた銀のプラグの重みだけが、彼女をこの場に繋ぎ止めていた。
「おい、楓。主人がいない間、お前は私の『所有物』だ。分かっているな?」
「……はい、……佐島、さま。……わたしは、貸し出された……おもちゃ、です……っ」
楓は教え込まれた通りの言葉を、甘く痺れたような声で紡ぐ。佐島はその従順さに喉を鳴らし、彼女の背後に回ると、その「仕上がり」を卑俗な手つきで検分し始めた。
「九条様の仰る通り、実にいい宝石だ。だが、この『栓』が邪魔で、中がどうなっているのか見えんのが残念でな……」
佐島は金の鎖を指に絡め、グイと強く、真ろ後ろへ引き抜くように力を込めた。
「ひ、あぁッ!! ……ん、んんぅ……っ!?」
銀のプラグが、粘膜を無理やり引き剥がすようにして尻穴から強引に引き抜かれる。完全に開ききった窄まりから、空気が流れ込む異物感に楓は悲鳴を上げた。だが、佐島は完全に引き抜く直前で、今度は体重を乗せて一気に奥まで押し戻した。
「あ、がぁッ! ……ぁ、あ、あぁああッ!!」
「ほう、随分と緩んでいるじゃないか。九条様にどれだけ広げられれば、こんな情けない声を出すようになるんだ?」
佐島は九条への遠慮を捨て、自身の野卑な欲望を楓にぶつけ始めた。彼は九条が使うような洗練されたデバイスではなく、工事現場のような無骨な振動を放つ安物のマッサージ機を取り出した。震えるヘッドを楓のクリトリスに叩きつけるように押し当て、同時に、もう片方の手で尻穴のルビーを掴み、狂ったように前後左右へとかき回す。
「あ、あぁああッ!! ……っ、はぁ、はぁ……っ! ……にゃあ、……にゃあぁっ! わたし……っ、お腹が、壊れちゃう……っ!」
「お腹を壊してほしいのか? ええ? ほら、もっと腰を振れよ。主人の前で見せるみたいに、ヘコヘコと無様に、私を誘ってみせろ!」
「……ぁ、……あぁっ! ……はい、……はいぃっ!」
楓は意識を混濁させながら、命じられるままに腰をヘコヘコと振り続けた。他人の汚らわしい手によって、自分の最も深い場所を安物の振動とプラグで徹底的に蹂躙される。その屈辱こそが、今の彼女にとっては至上の蜜だった。
夜が明ける頃、楓は自身の愛液と佐島の乱暴な痕でドロドロに汚れ、床に力なく横たわっていた。その時、重厚な扉が静かに開いた。
「——誰が、そこまでしていいと言った?」
氷のように冷たい声。九条が立っていた。
「あ、九条様! いやぁ、この猫があまりに素晴らしい反応をするもので、ついつい……」
佐島は愛想笑いを浮かべたが、九条の瞳にある殺意に気づき、その場で凍りついた。
「佐島。お前は俺の許可なく、俺の『コレクション』に独自の刻印を残そうとした。……この女の肌にある痣、安物のデバイスの匂い。……不快だな」
九条が指を鳴らすと、控えていた黒服たちが瞬時に佐島を取り押さえた。
「な、何を!? 九条様、お許しを!」
「連れて行け。こいつの指を一本ずつ切り落とし、その口に詰め込め。俺の猫を汚したその汚物は、もう二度と必要ない」
佐島の悲鳴は、扉が閉まると同時に断ち切られた。
静寂が戻った寝室。九条はゆっくりと、床に打ち捨てられた楓の前で膝をついた。汚れた彼女の頬を、大きな手で優しく包み込む。
「……酷い有様だな、楓」
その声は、驚くほど穏やかで甘い響きを帯びていた。楓は主人の温もりを感じた瞬間、うつろな瞳に涙を溜めて見上げた。
「……ぁ、……あ……、九条……さま……っ」
「他人の安っぽい欲望にまみれて、お前という『芸術』が台無しだ。……可哀想に。怖かっただろう?」
九条は優しく指で彼女の涎を拭い取る。九条の指が触れるたび、楓の身体からは佐島によって植え付けられた強張りが消え、代わりに絶対的な安心感が広がっていく。
「ごめんなさい……っ、ごめんなさい……っ。わたし、……汚されちゃった……っ」
「ああ、分かっている。……汚れはすべて、俺が綺麗にしてやろう。お前の中も、外も……すべて俺の色だけで塗り潰してやる」
九条が愛おしむように尻穴のプラグを引き抜くと、楓は強烈な快楽と解放感に身を震わせ、主人の胸に顔を埋めて泣きじゃくった。自分を家畜へと変えた男の腕の中こそが、今の彼女にとって唯一の聖域だった。九条は満足げに目を細め、完全に自分に依存しきった「猫」を抱き上げ、自身の寝室へと運んでいった。
次回予告
九条の深い慈愛によって、佐島の汚れをすべて洗い流された楓。
主人の影として、彼なしでは呼吸すらできぬほどに壊された彼女の前に、ついに里からの「最後通牒」が届く。
現れたのは、かつて楓に忍びのすべてを説いた師匠。
愛玩動物として生きるか、忍びとして死ぬか。過酷な再会が幕を開ける。
次回、第九話:『堕ちゆく師』