テラーノベル
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あ、これ二回目の浄化魔法。
私は、またあのビリビリが駆け巡るのを覚悟したが、今回は痛みは走らなかった。
二人の木の精霊は、優しい光を放ちながら姿を変え蔓性植物のように枝を伸ばし魔物を包み込んでいく。
包み込み終わると、そこから白い花がたくさん咲き、花びらがさらさらと光に変わって空へと昇る。
すべての花が光に変わると、しゅるしゅると、彼女達の姿はもとに戻った。
そこには、あの魔物達の姿はなかった。
「リサちゃん!」
はっと我に返り、私はルードの手を離す。ルードは何故かぽーっと放心状態だ。
アリスは私のところに飛んできてぎゅっと抱きしめてきた。
「大丈夫? 倒れそうじゃない?」
「大丈夫だよ」
だから、上の服を着て欲しい。
わー、あったかいよー!ってなんで体温がわかるんだー!?
「あの、アリスちゃん。ちょっと恥ずかしいから、服を着て欲しいなぁ」
「あ、ごめんね。リサちゃんの悲鳴が聞こえたから……」
「アリスト様」
放心状態から戻ってきたのか、ルードがアリスの残りの服を渡していた。
アリスは急いで服を着ていく。
私は、その間くるりと横を向いておいた。
「一度、あの家に戻ろうか」
「そうだね」
休憩しないと、力の使いすぎで倒れちゃったらまずいもんね。
ーーー
「その指輪は従属の指輪。私達が従うという契約の指輪。魔力が少ない子でも名前で呼んでくれたら威力が上がるのよ。本来は声が聞こえるくらいの力の持ち主と契約を結ぶんだけど、まあ特例ね」
そうなんだ。大魔法使いの家に戻って、休憩をさせてもらいながら私達はお話しをしていた。
エントの話をアリス達に通訳しながら話している。
「あなた達は相性がいいみたいね。ルードの方もたぶんすぐエントで魔法を使えるようになるわ、ほら」
関西弁ちゃんがルードの背中にぺっとりとくっついている。
「あぁ、なんかちょっち後ろ向きでこの人居心地ええわぁ」
これは、あまり伝えない方がいい気がしてきたけれど。
「じゃあ、これでとりあえず目的は達成したのかな」
「そうだね」
「もう、遅いし、今日はここで泊まっていったら?」
「いいの?」
「うん、いいよ。もうあの人達はここにいないからね。あ、ご飯の材料ならこっちの台所に冷蔵庫? っていうのがあるから」
まって、それは何年もの――。
ーーー
普通に新鮮なままの食材達が並んでいる。
「ここにも、魔法がかけてあるんだ。ただ、棚から手にとっている時は時が進むから気を付けてね」
「そうなんだ」
「これは、もしかして、時魔法――」
ルードが、じっと冷蔵庫(一室)を見て言った。
「失われた魔法ですね」
そんな魔法があるんだ。私は、適当に何か作れそうな材料を手に取り冷蔵庫から出た。
ルードは、あちこちを調べている。何かわかったりするのかな?
時魔法ってことは時の精霊さんかー。失われたって、タカマガハラと関係したりするのかな?
卵、ベーコンと野菜を台所に並べ、私は料理を始めた。
コメント
1件
うわあ浄化魔法の描写エモすぎる…!😭💕 前は痛みが走ったのに今回は優しい光で包み込まれて花びらが光になって昇っていくの、幻想的でめっちゃ綺麗だったよ…!アリスが「悲鳴が聞こえた」って裸で飛んできて抱きしめるシーン、ギャグとキュンのバランス最高だし、関西弁ちゃんがルードに「居心地ええわぁ」ってくっついてるのもほっこりした〜♡ 時魔法とかタカマガハラとか新たな謎も気になる…!料理するリサちゃんの日常に戻る感じも好き🌸
月城 蓮桜音
2,902
シュメール
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