準備室の扉が閉まる音と同時に、TはSのスーツの襟を掴んで引き寄せた。
「……今朝の続き、どうしてくれるの?」
唇が触れる寸前で、挑発的に目を細めるT。
Sは低く笑い、ゆっくりと彼の腰を抱き寄せた。
「欲しがってるは、そっちじゃないの?」
Tの背中がロッカーに押しつけられ、乱れた息を吐くTに、Sの手が迷いなくシャツのボタンを外していく。
指先が肌に触れるたびに、Tの身体はピクリと震え、強気な視線の奥に色気が滲んでいった。
「……なに?そんな顔してッ」
「キレイだなって思っただけ」
Sの唇が鎖骨をなぞる。舌先でゆっくり愛撫しながら、Tの敏感な部分を確かめるように執拗に攻めていく。
Tは堪えきれず、Sの髪を掴んで引き寄せた。
「ッ……焦らすなって言ってんの」
「強気じゃん??でも….まだだーめ♡じゃあ、もっと甘くしてあげる…♡」
低い声とともに、Sの手が腰へ滑り込む。
制服のズボンが下ろされ、肌と肌が触れ合うたびにTの喘ぎがこぼれていく。
指の動きは執拗で、どこまでもTの弱さを引き出すために存在していた。
「ッ、やだ……♡そんなにッ、されたらッ♡ッ、声♡、出る……ッ♡」
「出していいよ??誰にも聞かせない♡……俺だけが聞いてるから♡」
囁く声は甘く、けれど容赦はなかった。
Tの足が震えるたびに、Sは口づけを深く、強く落としていく。何度も、名前を呼びながら。
「……好きだよT。全部俺のにする」
「…やめッ♡……ならッ責任、取ってねッ♡」
夜の帳が落ちるまで、二人の身体は熱に溺れ続けた。
ふだんは強気なTが、ただ一人Sの前でだけ崩されていく───その姿はどこまでも甘く、淫らで美しかった。
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