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如月が死んでから1週間
テレビや新聞では如月と同じ死に方をする学生が後を絶たないと連日報道されている。
「警察によれば、科学的な根拠は無いが学生だけを対象とした、新種のウイルスが流行していると発表しており───」
夏藝「新種の…ウイルス?」
だとしたらあのハートの形をした「ナニカ」も説明が付くはずだ。
「学生のみを狙った新種のウイルスを使った猟奇的な殺人として調べており───」
「小学校から大学までは全校一斉休校とする方針で政府は決めており───」
「政府からは男女の区別を行い、学校に通わせるとの考えも───」
テレビや新聞では、この話題を大きく取り上げており、更には特番までし始めるテレビもあった。
夏藝「…如月さえ、帰って来てくれればそれでいいのに、」
私の唯一無二の親友の如月
少しおっとりとしていたけれど、それが彼女の良いところでもあった。
夏藝「…如月 」
あの事件以来、私は外へと1歩も踏み出していない。
また、どこかで人が死んでいるのを見たら嫌だからだった。
───プルルルル…
夏藝「ん、電話…」
?「…夏藝か?」