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きょうはミオしゃがうちに泊まりにきている。
ミオしゃとは縁があって少し前にお付き合いをはじめた。
そんなミオしゃは今目の前でお酒で潰れている。困ってはいるけど普段全然飲まないのでよっぱっぱなミオしゃをみれてうれしいのは事実なのでなんだかんだ見守り続けている。
でもさすがに時間もあれなのでそろそろ寝るように促そうかなと重い腰を持ち上げる。
「ミオしゃ、寝ましょうか」
「えっ、やだよ〜〜〜」
「やだじゃないよ、酔っちゃったでしょ」
「よってないもーんウチまだねないもんっ」
「もう…」
子どものように駄々をこねるミオしゃがかわいくてせっかくあげた重い腰を再び下ろす。
「わ、るいぃーすき」
カーペットの上に座りこんだわたしをみて胸元に頭をぐりぐり押し付けてきた。
ふだん、「すき」とか「あいたい」とかそーゆー甘い言葉を言うと真っ赤になるから滅多に言わないミオしゃがすきと言うのはかなり珍しい。うれしい、でもそれだけ酔ってるんだよね早く寝かさないとな。
そう思いながら少し時間を空けて今度こそベッドに連れてくんだ、とひとりで意気込んで立ち上がる。
「るい寝るの…?」
寂しそうにこちらを見上げてくる。
正直その上目遣いがかわいくて仕方がない。
しかし、ミオしゃの為にもここで負けるわけにはいかない。
「ミオしゃもねんねしようね」
「んーーー、」
やだ、とは言わないけど渋ってるのがわかる。
どうしようか、と考えているとミオしゃが提案してきた。
「じゃあるい、ぽふぽふしてよ」
「ぽふぽふ?」
ミオしゃがいったぽふぽふ、と言うものがわたしにはわからなかった。
「ミオしゃ、ぽふぽふってなあに?」
「ぽふぽふはぽふぽふだもん!してくれないならウチねない!!」
優しく問いかけるも酔ってるミオしゃは扱いが大変だ。
どうしようもないのでミオしゃをよく知るフブさんに聞いてみようと思う。
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『フブさん、今…状況で、ミオしゃがぽふぽふしてって言ってるんだけど、ぽふぽふってなにかわかる?』
『ぽふぽふ?とんとんのことかな?お母さんとか保育園の先生とかが寝る前にしてくれてたあれ、ちがうかな?』
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フブさんが教えてくれたので実践してみる。
「ミオしゃ、ぽふぽふしてあげるからおいで」
「んー、ほんとに?」
「ほんとだよ、来てくれないとしてあげられないよー」
「え!それはやだ!いく!」
…よし、来てくれた。これで予想と外れてたら正直かなり面倒臭い。
ベッドに入ったミオしゃを一定のリズムでとんとんしてあげた。
望んでたものが来たからなのか、ベッドに入って眠くなっちゃったのかわからないが、とんとんを初めてほんの数分でミオしゃはあっという間に夢の中。
「駄々っ子赤ちゃんみぉーんもかわいい」
愛しい寝顔にキスをおとした。