コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
お兄ちゃんは僕に人の「助け」方を教えてくれた。
「お兄ちゃんだから、俺が、助けなくちゃ」
「これしかお前を助ける方法がない」
そう言って泣きながら僕を助けてくれた、だから僕もそうした。
多分、僕が初めて人を「助け」ることが出来たのはお兄ちゃんだと思う。
今でも時々、様子を見に来てくれる、そうすると僕は元気が出るんだ。
だけどお兄ちゃんは疲れちゃうみたい、僕が話しすぎるからかな?
僕にできることはあるのかな、僕を助けてくれたお兄ちゃんに僕ができることってなんだろう?
お兄ちゃんは1度死んでしまっているから、いつもみたいな「助け」方はできない。
僕の元気をあげることは出来るんだろうか、今度お兄ちゃんに伝えてみよう。
とりあえずは話の要素を盛りすぎないことしかできないかな。
もっとよく観察しなくちゃ、そうしたら何に疲れているのかわかるはずだ。
……いや、もう一度「助け」られないのかな、もう体がなかったとしても魂は?
盲点だった、取り殺せるのは体だけじゃない。
体がなかったとしても心や魂がある、 完璧なんかじゃなかった。
そうと決まれば確かめなくちゃ、どうしたらお兄ちゃんを完全な「幸せ」にしてあげられる?
観察と分析、「救う」ための基本だ、待っててね。
絶対に「助け」てあげる、 完全に「救っ」てあげる、完璧に「幸せ」にしてあげる。
君は僕のお兄ちゃんなんだから。