テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
昼休み。
教室の後ろの席で、
太智と舜太が昼ご飯を食べていた。
いつもならそこにいるはずの仁人が
いない。
ついでに、勇斗も柔太朗もいない。
太智がふと顔を上げた。
💙「……なぁ、舜太。」
❤️「んー?」
💙「最近、仁人と勇斗と柔太朗って……なんかあった?」
舜太の箸が止まった。
❤️「……太智、知らんの?」
💙「何を?」
舜太は少しだけ口角を上げる。
❤️「勇斗、仁人に告ったで。」
💙「…………は?」
太智が固まる。
💙「誰が?」
❤️「勇斗。」
💙「誰に?」
❤️「仁人。」
💙「……いつ?」
❤️「一昨日。」
💙「…………はぁ!?」
椅子がガタンッと鳴る。
💙「待て待て待て!!俺、何も聞いてへんぞ!?」
❤️「そりゃそうやろ。」
💙「なんでお前は知ってんねん!!」
❤️「相談されたから。」
💙「……相談?」
❤️「うん。」
💙「お前に!?」
❤️「俺に。」
💙「なんで!?」
❤️「知らんって。」
💙「知らんのかい!」
舜太はケラケラ笑った。
❤️「でも結構相談されたで?」
💙「何を!?」
❤️「『仁人のことが好きなんだけど、どうしたらいいと思う?』とか。」
💙「…………。」
❤️「『告白したいけど、今の関係壊したくない』とか。」
💙「…………。」
❤️「『もし断られたら、俺どうしたらいい?』とか。」
💙「……勇斗、そんな相談してたん?」
❤️「してた。」
💙「意外やな……。」
❤️「めっちゃ悩んでたで。」
💙「……。」
❤️「で、俺が『好きなら言えばええやん』って言った。」
💙「舜太、意外とちゃんとしてるな。」
❤️「意外って何!?」
💙「いや、もっと『勢いでいけー!』とか言うと思ってた。」
❤️「そんな無責任なこと言わんわ!」
💙「……でも勇斗、結局告白したんやな。」
❤️「うん。」
💙「……俺にも相談してくれればよかったのに。」
❤️「太智に相談したら?」
💙「ん?」
❤️「『今すぐ告れ!!』って言うやろ。」
💙「…………。」
❤️「図星?」
💙「……ちょっと。」
二人で笑う。
すると舜太が、また何かを思い出した。
❤️「あ。」
💙「今度は何。」
❤️「柔太朗も俺に相談してた。」
💙「…………。」
太智の笑顔が消える。
💙「……は?」
❤️「柔太朗も。」
💙「…………お前だけ!?」
❤️「うん。」
💙「なんでやねん!!」
❤️「知らんって!」
💙「勇斗も柔太朗も!?」
❤️「そう。」
💙「俺には何も言わんの!?」
❤️「まぁ……。」
💙「なんで俺には相談してくれへんのーーー!!」
また教室に太智の声が響く。
❤️「うるさいって!」
💙「俺だって相談乗れるわ!」
❤️「ほんまに?」
💙「ほんまに!」
❤️「え〜笑 太智は…やっぱなんでもないわ」
💙「いやいやいや!あの、言いかけないでくれます?俺だってちゃんと答えられるやろ!」
❤️「じゃあ今度、相談役の座を奪ってみる?」
💙「……望むところや。」
舜太がニヤッと笑った。
❤️「じゃあ、仁人が来たら太智に任せるわ。」
💙「任せろ。」
――そんなことを言っていた、そのとき。
ガラッ
教室の扉が開く。
💛「……何してんの?」
二人が同時に振り返る。
💙「…………。」
❤️「…………。」
さっきまで大騒ぎしていた二人が、
急に静かになる。
💛「……なんで急に黙るの?」
❤️「いや、なんでもないで!」
💙「そうそう!」
💛「……絶対なんか話してたでしょ。」
❤️「ほんまになんでもないって!」
💙「なぁ?」
💛「……怪しい。」
仁人は二人をじーっと見る。
そして、自分の席に座った。
少しして。
💛「……ねぇ、舜太。」
❤️「ん?」
💛「ちょっと相談あるんだけど。」
舜太の表情がすぐに変わった。
❤️「うん。どうした?」
すると――
💙「俺にも頼ってくださーーい!!」
💛「えっ?」
❤️「……太智。」
💙「俺だって相談乗れる!」
❤️「さっき言ってたもんな。」
💙「そう!」
❤️「じゃあ二人で聞こか。」
💙「よっしゃ!」
仁人は少し困ったように笑った。
💛「……じゃあ、お願い。」
三人が机を囲む。
💛「あのさ……。」
❤️「うん。」
💙「うん。」
💛「勇斗先輩と柔太朗に……告白されたんだけど。」
💙「…………。」
❤️「…………。」
💙「知ってる。」
💛「え?」
❤️「太智。」
💙「あ、ごめん。」
💛「……知ってたの?」
❤️「まぁ、俺は。」
💛「……そっか。」
仁人が少し俯く。
💛「二人とも大切だから……どうしたらいいのか分かんなくて。」
舜太は頷いた。
❤️「うん。」
太智も真面目な顔をする。
💙「……なるほどな。」
そして、少し考えたあと。
💙「でもさ。」
💛「うん。」
💙「イケメン二人から一気に告白されるって……」
💛「……。」
💙「どんな感じなん?」
💛「…………は?」
❤️「太智。」
💙「いや、気になるやろ!?」
❤️「今そこ聞く!?」
💙「だって!!」
太智は真剣な顔で仁人を見る。
💙「勇斗と柔太朗やで?」
💛「……うん。」
💙「学校でもめちゃくちゃ目立つ二人やで?」
💛「……うん。」
💙「その二人から同時期に告られるって……」
💙「……普通にすごくない?」
仁人の顔が赤くなる。
💛「知らないよ……。」
❤️「仁人、めっちゃ困ってるやん。」
💙「ごめん。」
❤️「でも俺も気になる。」
💛「舜太まで!?」
❤️「だってさ。」
舜太が笑う。
❤️「俺やったら……柔太朗に告られた時点で、たぶん一週間くらい浮かれる。」
💙「お前、柔太朗派やもんな。」
❤️「うん。」
💙「俺なら勇斗。」
❤️「はいはい。」
💙「いや、でも勇斗やろ?」
❤️「なんで?」
💙「まず、めっちゃ一途やん。」
❤️「柔太朗もやろ。」
💙「仁人のことになると余裕なくなるやん。」
❤️「柔太朗だって余裕なくなるときある。」
💙「でも勇斗は、仁人のためなら何でもする感じある。」
❤️「柔太朗は、仁人が自分で決めるまで待ってくれる。」
💙「……それは強いな。」
❤️「やろ?」
💙「でも勇斗の『好き』って、めちゃくちゃ分かりやすいやん。」
❤️「柔太朗の『好き』は、分かりにくいけど深いねん。」
💙「……。」
❤️「仁人が安心できるのは柔太朗やと思う。」
💙「俺は、仁人が一番ドキドキするのは勇斗やと思う。」
❤️「……。」
💙「そこが大事やろ。」
舜太は少し考える。
❤️「……確かに。」
💙「ほら!」
❤️「でも俺は柔太朗派。」
💙「俺は勇斗派。」
❤️「譲らんな。」
💙「譲らん。」
仁人は二人を見ながら、
困ったように笑う。
💛「……なんで二人が喧嘩してるの。」
❤️「仁人がどっち派か決まってないから。」
💛「俺のせい!?」
💙「まぁ、そう。」
💛「……もう。」
仁人が少し頬を膨らませる。
その様子を見て、二人が笑う。
しばらくして、
❤️「でもな、仁人。」
💛「うん。」
❤️「太智が今まで言ったことは一回全部忘れていい。」
💙「おい!!」
❤️「今からちゃんと答えるから。」
💙「俺の扱いひどくない!?」
舜太は笑いながらも、仁人を見る。
❤️「どっちがいいか、って考えなくていいと思う。」
💛「……え?」
❤️「二人とも大切なんやろ?」
💛「……うん。」
❤️「だったら、『どっちが優しい』とか『どっちがかっこいい』とかじゃなくて。」
少し間を置く。
❤️「どっちといるときの自分が、一番自分らしいか。」
仁人が黙る。
❤️「どっちに会いたいって思う?」
💛「……。」
❤️「どっちに何かあったら、放っておけない?」
💛「……。」
❤️「どっちといると、もっと一緒にいたいって思う?」
仁人の表情が少し変わる。
❤️「それから。」
舜太が優しく笑う。
❤️「どっちの隣にいる自分を想像したとき、一番自然に笑える?」
💛「…………。」
❤️「そこに答えがあるんちゃうかな。」
仁人は俯いたまま、しばらく考える。
💛「……俺。」
❤️「うん。」
💛「ちゃんと考えてみる。」
❤️「うん。」
💛「……ありがとう。」
💙「俺も!」
❤️「太智は途中からほぼ邪魔してただけやけど。」
💙「最後くらい立てさせて!?」
仁人が吹き出す。
💛「ふふっ……。」
三人で笑う。
けれど、仁人が教室を出ていったあと。
太智がぽつりと呟いた。
💙「……なぁ、舜太。」
❤️「ん?」
💙「俺、やっぱり勇斗派やわ。」
❤️「まだ言う?」
💙「だって勇斗やろ。」
❤️「俺は柔太朗。」
💙「じゃあ仁人が勇斗選んだら俺の勝ち。」
❤️「柔太朗選んだら俺の勝ち。」
💙「……これ、何の勝負なん?」
❤️「知らん。」
二人は顔を見合わせて、笑った。
その頃。
廊下を歩いていた仁人は、
一人でさっきの言葉を思い返していた。
――どっちといるときの自分が、
一番自分らしいか。
――どっちに何かあったら、
放っておけないと思うか。
――どっちと、
もっと一緒にいたいと思うか。
仁人は、ふと足を止める。
そして胸の奥に手を当てた。
💛「……俺、どっちなんだろ。」
まだ、答えは出ない。
だけど。
さっきまでただ
「どちらを選べばいいんだろう」
と考えていたのに。
今は――
「俺は、誰に会いたいんだろう」
そんなことを考えている自分に気づいた。
仁人は少しだけ顔を上げる。
そして、誰にも聞こえないくらい
小さな声で呟いた。
💛「……会いたい。」
誰の名前を思い浮かべたのか。
仁人自身にも、まだ分からなかった。
ただ。その胸の奥で、
何かが確かに動き始めていた。
どうもこんばんは!(2時38分)
はい完全に深夜テンションですね笑
もうさっきから目が覚めすぎて
たまりません(?)
すだちゼリーって食べたことありますか?
あれって地域によっては卒業式なので
食べられることが多いそうですよ
まぁ私は食べたことありませんが笑
まあそれは置いといてなんですけど、
なんと次回、仁人の告白の
お返事となっております。
( ‘-’ )スゥーッ↑
これは緊張ですね…。
できるだけいい作品ができるように
頑張って作ってきた集大成と言っていい
ものなので、頑張りたいと思います。
じゃあ、ばいばいきーん♡
コメント
1件
読んだ読んだ〜!!😭💕 太智×舜太の掛け合いが面白すぎて何回も笑ったよw特に「俺にも頼ってくださーい!!」からの仁人困惑顔、最高でした…! 舜太の「どっちといるときの自分が一番自分らしいか」って言葉、めっちゃ響いたなあ。恋愛って相手の魅力だけじゃなくて、自分の在り方の問題なんだよね。 それにしても作者さん、深夜2時38分にこれを書き上げたの!?すだちゼリーの話も微笑ましかったです笑 次回、仁人の返事が待ち遠しすぎる…!頑張ってください、応援してます!⋆♡
𝕔𝕠𝕔𝕠
173