キーンコーンカーンコーン
私を憂鬱にさせる音。いつも通りのなんの変哲もないつまらない一日が始まる。
ザァッ…
初夏、台風が接近し、雨が降っていた。先生の教科書をつらつらと読むだけの単調な声、後ろの席の男子のいびき、そして雨の音が混ざりあってなんとも眠気を誘う音だった。
「おい…七瀬、七瀬!」
今日も鳴り響く。最も不快な音。
「何回言ったらわかるんだ!!寝る暇があるならノートを写しなさい!」
うるさい…。
「…はーい」
そんな本性なわけがない適当な返事をした後私は再び眠りに落ちる..
んっ…
目を開く前に私は何かを感じとった。
いつもと違う匂い、音。
恐る恐る目を開けた。その瞬間、目の前には真っ白な天井ときらきらと輝く宝石が広がってい た。
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