せっかくりいぬくんと帰りたかったのに、
だからクラスメイトと別れた瞬間、ダッシュで家まで走って帰ってきた。
当たり前だが、りいぬくんはもう既に家に着いていた。
運動部に入っているおかげかあんなに走ったけどもう息は整っている。
少し小走りでリビングに向かおうとすると、お風呂場から誰かの声が聞こえた。
僕は恐る恐るお風呂場を覗いた。
そこにはりいぬくんとさとにぃがいた。
りいぬくんは裸の状態。さとにぃはりいぬくんに近づいて行っている。
これは危ない状況だと判断した。
りいぬくんが襲われてしまうのではないかと
嫌だ、りいぬくんを傷つけないで。
りいぬくんに触れないで。
気がつけば扉を思いっきり叩いて、さとにぃを強く睨んでいた。
そして追い出し、室内に2人っきりになった。
数分後、僕は理性を取り戻しいまの状況の方がまずいことに気がついた。
青)ぁ、ぇっと、、大丈夫、りいぬくん…?
目を隠しながらりいぬくんに聞く、普通にガン見してしまった。
小さい頃は一緒によく入っていたのに
赤)…ひぅ、ぐす、
青)…え、?
恐る恐る手を退けるとりいぬくんが泣いていた。
慌てて駆け寄った。だが、踏みとどまった。
駄目だ、触れたら傷つけてしまう。
青)りいぬくん、大丈夫…?
ぁ、ごめん、僕居て嫌だよね…すぐでるから、!
次の瞬間、りいぬくんに腕を掴まれて思わず固まってしまった。
赤)ぃや、じゃないから…まだここにいてっ、
りいぬくんがこんなに感情を出しているのは久しぶりだ。
いつの間にかりいぬくんは笑わなくなった。
泣かなくなった。口数が減った。
ななにぃは「りいぬくんも年頃だから」と言っていた。
でも僕はりいぬくんの笑った顔が好きだ。
りいぬくんと一緒に学校で起こったことを話したり、ゲームで遊んだりする時間が大好きだった。
でも気づいた時にはりいぬくんがこうなってしまった。
だから、いま泣いているが、感情を出していて嬉しいと感じる僕もいる。
青)と、とりあえず服着て欲しい…/
赤)ぁ、そぅ、だった…
青)色々聞きたいことがあるんだけど…
さとにぃとどうしてあんな状況になっていたのか
その腕の傷はどうしたのか。
赤)さとにぃが突然入ってきたの、
それで、俺の腕のこれ見て…
青)それ、痛い…よね、?
後で手当してあげるから、
赤)こくっ、ありがとうころちゃん…
自分で手当出来なくて放ったらかしにしてた…
黄)ただいまー!!
おかしい。いつもなら誰かが出迎えてくれるのに
黄)むすっ、、
僕は偉いからちゃんと帰ってきてすぐに手洗いうがいするもんね。
手を洗いに洗面所へ行くと何故かころにぃとりいぬがいた。
僕と目があったりいぬは逃げるように僕から離れていった。
青)るぅとくん、おかえり
黄)ころにぃただいまっ、!
りいぬと何してたの?
青)ん、えーっと、なんでも
黄)もしかして2人で遊んでたの?
ずるいっ!!
青)いや、遊んでたわけじゃなくて、
そういえばりいぬと遊ばなくなったな…
いつの間にか僕を避けて、りいぬと話さなくなった。
なんでだっけ。
コメント
9件
最高すぎます!!!!!!🥹❤️
はああ最高です
言語ができないぐらい好きです‼️