付き合ってる&同棲してる設定です。
佐野side
「たっだいまー!」
今日は珍しく俺が仁人より早く帰宅した。
最近の仁人は、忙しくしている。夜中のラジオは変わらずだが、有難いことに、M!LKとしてテレビに出演させてもらえることが多くなったり、ライブも前より長期間、大きなところでできるようになってきた。
その上、仁人は作詞作曲にも手を入れている。 ラジオのメインパーソナリティを任されるほど、言葉の表現力が高い仁人だからこそ、その歌にみんな惹かれるのだろう。
きっと、今日も疲れてこの家に帰ってくるだろう恋人の為に、
「たまには俺からもなんかしてやらねぇとな」
「ふぅ、こんなもんかー、」
まぁー、よく出来たんじゃない?
いつもなら仁人の手料理が並ぶテーブルに、
今日は俺の手料理が並んでいる。
ちゃんとレシピを調べながら作ったから、我ながらいい出来栄えだと思う。
佐野飯という名の自炊はしているものの、プライベートで料理したのは久しぶりだ。
「仁人はこんなの当たり前なんだよな、」
俺が帰ってきた時、いつもテーブルの上には仁人の温かい手料理が置いてある。深夜に帰ってきた時には、
<勇斗、お帰り。レンジでチンして食べてね。今日もお疲れ様。>
と書いてある付箋と共に、ラップに包んである料理がテーブルに置いてある。
ちなみにその付箋は全てとってある。(
仁人だって、アイドルで、芸能人で。
仕事で疲れてるはずなのに。
「仁人、いつもありがと。」
ガチャ、
『ただいま、』
玄関のドアが開く音に反応し、仁人が立っているだろう玄関に向かうと、
「!仁人!おかえ、り、、」
急に仁人からハグをされる。いつも突然のことには慣れない。仁人は、不安になったりネガティブ思考になると、甘えたになる。こうなったらとことん甘やかしてなるしかない。
「じんとー?どうした?なんかあった?」
俺の胸に顔を埋めている仁人のふわふわにセットされた頭を優しく撫でてやる。
『はやと、、』
「とりあえずリビング行こっか、ここじゃ寒いし風邪ひいちゃうからね、」
ひとまず仁人を姫抱きし、そのままの体制でリビングのソファに座る。
『はやと、ご飯作ってくれたの?、』
「うん、今日は久しぶりに俺の方が帰り早かったし、いつも仁人にやってもらってるから、」
『そっか、はやと、俺さ、』
ぽつぽつと、小さな声ながらも言葉を紡いでくれる仁人。
今日は1人で演技の現場だったようで、監督に演技を注意されたり、自分でも納得のいくものが出来なかったらしい。
「しょうがねえよ、仁人最近忙しいし、」
『でも、そんなこと言ったら、勇斗の方が俺より仕事量こなしてて、でも、それでも弱音一つも吐かないし、全部M!LKの為だって、それなのに、勇斗ほど仕事量多くない俺なんかが、忙しいを理由にするとか、だめじゃんか、』
震える声でそこまで言い終えると、また俺の胸に飛び込んでくる。
仁人の震える背中や肩をまるっと抱きしめ、
「そんなことねぇよ、仁人はいつも頑張ってるじゃん。俺が外仕事から帰ってきて、メンバーより遅れてるのを心配して、練習付き合ってくれたり。それに、仁人っていっつも俺にご飯作ってくれるし、あんまり家に帰らない俺の代わりに家事とか全部こなしてくれてる。」
「今日久しぶりに2人分ご飯作ってみて気づいたけど、やっぱお前すげぇよ。仁人だって仕事で疲れてるはずなのに、俺に文句も言わずに家のことやってくれてて。俺にはできない。仁人、俺さ、仁人が居ないとダメなんだわ。」
「だから仁人、ちゃんと自信もって?俺なんかとか、言わないでよ。」
と、仁人のそのぷるぷるな唇にキスを一つ落としてやると、みるみると顔を赤く染めていく。
『っ、ありがと、、//』
「よしっ、早くご飯食べよ!」
『、うんっ!!』
そうそう、仁人は笑ってて。
お前の落ち込んでる顔なんて見たくないの。
俺が隣にいる限り、
泣かせたりなんてしないから。
たくさんの感想&リクエストコメント、
お待ちしております🙇🏻♀️´-
吉田さんが右なら何でもかけます🙆♀️(多分)
コメント
2件
最高です!!