「んははっ笑!これも美味し…!」
もぐもぐと手を止めずに食べ続ける
「ん~♪最ッ高だよ!店長!」
pn『ありがと常連』
満腹になって膨れ上がったおなかをさすって
「はー、おなかいっぱい」
「じゃあ会計…」
『今日もまけとくね』
耳元でそっと話す
「だ、だから店長
毎回距離感おかしいんだって」
耳を触りながら少し頬を染める
『ごめんごめん笑』
目を細めて
愛しいものを見るかのような目で見つめる
「な、何円?」
『1万2千円でーす』
「あれ?今日あんまり食べてないんだ。」
『今日は2皿いつもより少なかった』
「うーん、そう言われたらまだ入るような…」
『んじゃ、家くる?』
「て、てててて、て、店長の家!?」
慌てて財布を落とす
「あ、ああー、うん!いいよ行こう」
財布を拾いながら話を聞く
『俺この後あがるから外でちょっと待ってて』
『おまたせ』
いつものエプロン姿ではなく
私服の黒のコートに少しドキッとする
「お、お…おう 」
「(焦って少年漫画の
主人公見たいな返事しちゃった…)」
『ぷ、ははッ笑俺家すぐそこだから 』
徒歩10分程の所にある
灰色のアパートに着いた
「へえ。ここなんですね」
『そうそう。』
鍵を開けながら話す
『はい。どーぞ』
「し、失礼します!」
「おおー!なんかすごい!」
「ん?なんですか?このメモは」
『ここは料理のコツで』
『あっちが他店の料理』
『向こうがお客さんの感想とか』
『でそっちが常連のお客さんの名簿』
「そっか常連って私だけじゃないんだね。」
『おじさんがめっちゃ来てくれんのよ』
『イケおじ』
「ぉ、おお……✨」
イケおじという単語に目が光る
『よし作るからおいで』
「?」
「み、見ていいんすか!」
『いいよ』
手招きする
ザクッザクッとリズム良く切って
ミキサーでドリンクを作り
冷蔵庫から恐らく自家製のジャムを取り出し…
『ここ。やってほしい』
「んえ?私が?」
『ジャムを。こう…』
ジャムをお皿に美しくのせる
『してこう!』
「おおお!」
「いいの?やって」
『やってみて』
カチャカチャとスプーンを震わせてジャムにつける
『あ、ぁあダメダメ…』
駆け足で後ろにやってきて
「わ……」
後ろから手を伸ばして支える
『スーっと。』
『スー……』
近い、
『よし!ナイス!』
「……な、ないす。」
『あれ?なんか顔赤くね?』
分かりきったような顔をする
「店長の…店長の意地悪! 」
2人?(ほぼ店長)が作ったデザートを口に突っ込む
「んむっ……」
「うまい……」
「はぁ…また体重ふえちゃう」
『もっと食べて』
『食べてるの見るのが1番幸せだから』
エプロンを外してシャツのみになると
ウエストラインがみえて
すごく細いのがわかる
「(ほっそ…私はこんなに太ってんのに。 )」
ぽっちゃりしてるのが結構悲しい
でもpn店長はちょっと痩せすぎだと思う
「おら!」
スプーンを店長の口に運ぶ
『んっ!? 』
『……』
もぐもぐと無言で噛み締める
『こ、これ美味い…』
『そ、そのスプーン誰の?』
「…は」
ハッとして
「ごめんごめんなさいこれ私のでした」
ものすごい早口で話す
「ほんとに悪気はなかったです
こんなデブのスプーン…」
『こんなじゃないよ』
『それにデブじゃない!それは…むっち』
頬を叩く
「むっちり?ꐦ」
「店長はむっつりだよ!!」
『む、むむむ、むっつり!?!』
『違うわ!』
「じゃあこの検索履歴なんですかー?」
開きっぱのパソコンを指さす
『が、$*♧ぁ#&』
「店長~?笑」
『うるせー!常連!』
なんかこうご飯でこうね
ワチャワチャ見たかった
コメント
11件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! あら…常連と店長の揶揄い合いは いつか起きそうですね!!!(?) 今は地雷を踏み荒らしまくってて、 難しそうですけど…!!! まぁ、仲良さそうでなによりです!!! 次回も楽しみに待ってます!!!!