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⚠小説と呼べないくらい短くてとても拙い文です🙇🏻‍♀️

⚠ほとんど会話文です。そして突然切れます。

⚠暴言多々



ーーーー

ジムリーダー会議


「今月のヤッコクジム挑戦者は8名でした。バッジを渡した方は3名。」

カリカリとボールペンを走らせながらピコは答える。会議中であっても、彼は溜まったポケモンスクールの仕事をこなすことで忙しい。

ここはカリル地方の中央都市、デンコウシティ。

ビルが建ち並ぶこの街の中でも、一際大きいビルの一室で、7人のジムリーダーたちによる会議が開かれていた。

「挑戦者8名で、バッジを渡したのは3名…と」

書記を担当するカノンが、伝えられた数字をホワイトボードに書いていく。

「ジムリーダーの上に教師の仕事もこなして偉いわね〜。ピコくんは」

「ありがとうございます」

かくとうタイプジムリーダーのマオが感心したように言った。それに対して、ピコは淡々と抑揚の無い声で礼を言う。

「あなたおいくつよ?」

「17です」

「んま〜〜!そーんな若いのに!ソウくん見習いなさい!」

「っせ!俺だって頑張ってんだろ!」

「僕の本業はポケモンスクールの教師ですから。ジムリーダーはあくまで副業として引き受けただけです」

「それを2足の草鞋って言うのよ!大変じゃな〜い!?」

「いえ。僕が好きでやっていることなので」

「まあそ〜…」

マオがそう言うとほぼ同時に、エスパータイプジムリーダーのマチルダが不機嫌そうに口を開いた。

「…次、ゴウセツジムリーダーのソウさんですよ!早くなさい」

「あ?…チッ…4か5人挑戦しに来たが…

全員弱っちかったね!バッジを渡したヤツは0だ!0!」

「なんですかそのいい加減な報告は!」

マチルダが、ソウの言葉に憤慨する。

「それに、あなた前回も0名と言っていたでしょう!

ジムを突破する方を長らく1人も出さないなんて、どういうことか分かっていますの!?」

「うるっっせぇなぁ!んじゃ手抜いてわざと負けろって言うのかよ!?」

「そんな言い方は私はしませんけれどね!

ジムリーダーとして少しはチャレンジャーに勝たせてさしあげようと加減をするのが常識というものではありませんか!?」

「んなもん知らねーよ!!」

「わわわ、ちょっと待ってください!やめてくださーい!!」

見かねたカノンが慌てて止めに入る。

この2人は本当に喧嘩が多くて参ってしまう。

「全くこの子は年上に対する敬意というものが無いわ!」

「てめえに払う敬意がねえだけだ!!」

「まあ!!!なんてことを!!」

売り言葉に買い言葉で、2人の言い合いはヒートアップしていく。

「ちょっとロンジャラくんなんとかしなさいよ〜〜!!」

マオにいきなりそう振られ、これまで1度も口を開かず、ただオドオドとしていたゴーストタイプジムリーダーのロンジャラが、慌てて断固拒否をした。

「ぼ、ぼ、僕ですか!?む、無理です!すみません!!」

「ああ、もう!やめなさい!おばちゃん困っちゃうわ!やめて!」

「はい!やめです!やめやめー!」

むしタイプジムリーダーのサツキが両手を振って静止させようとし、

それに続いてカノンがパンパンと手を叩いてそう言って、場をおさめた。

「とりあえずお互い謝りましょーね」

「……チッ……悪かったよ」

「……。私も感情的になってしまって大人げなかったわね。ごめんなさい」




ーーーーーー

兄と弟


『もしもし?ソウ?お前またジムから仕事放棄して逃げ出したろ』

「チッ…ジムトレーナー共チクリやがったな」

『こらソウ。なんだその言い草。お前がちゃんとしないからジムトレーナーさんたちが困って俺に連絡してくるんだろーが』

「…」

ジムリーダーを務めるゴウセツジムを抜け出して、雪山の奥深くにあるツンベアーの洞窟へ逃げてきた所へ。

兄のリツから説教電話がかかってきたので、ソウは眉間に皺を寄せた。

『お前は人に迷惑をかけてんだぞ。もうガキじゃねーんだから分かるだろ。ほんと、俺だっていい迷惑被ってるっつーの』

「うっせーな!兄貴面すんじゃねーよ!!

大体、なんで俺がジムリーダーなんかやんなきゃなんねーんだ!めんどくせぇ!」

『それはゴウセツジムの跡を継げるのがお前しかいないからで…一度は了承したことだろ。文句言わずしっかりやれよ』

リツの冷静に窘めるような声に、ソウは無性に苛立って叫んだ。

「くそうぜぇなてめえ!!まじで死ね!クソリツ!!」

ブチン、と通話を切って、ソウは地面に向かってPHSを放り投げてしまった。

ソウの膝の上に座っていたクマシュンが、彼の様子に首を傾げる。

「マシュ?」

「……なんでもねーよ」



「…切れちゃった。どうしようもねーなアイツ」

そう呟いて、リツの顔が愉悦に歪んだ。

「ま、そこがかわいいんだけど♡」




ーーーー

リツとリノ



「俺は結構良いお兄ちゃんだと思うんだけどな」

なんでソウはクソ兄貴クソ兄貴言うんだろ、とリツは不満げに呟いた。

「は?どこが?クソキモ粘着ストーカーのくせに?こわー」

同じ四天王のリノが、リツの発言にけらけらと笑って返す。

「は?GPS着けて待ち伏せしてるだけだろ」

「うわきもっ!ソウくんかわいそ!」

リノはスマホロトムをいじりながら、ドン引きーと笑う。

「…‪‪」

「あれれ?怒っちゃったカナ⁉️😅

ごめんネ‼️😜」

「(このクソ女覚えとけよ)‪‪」

リノのあからさまな煽りに、リツは心の中で舌打ちをした。

「あ!そえばさ!カノンちゃんのポケスタの投稿見たー!?」

「とっくのとうに見たっつーの」

「ぎゃはは!まじ!?やっぱ嫉妬してんすかー!?」

その投稿というのは、ポケスタグラムというSNSアプリのカノンのアカウントに載せられた、カノンとソウのツーショット写真である。

場所はカノンのデンコウジムだ。

彼女は同じジムリーダーとの写真を自身のSNSに載せることもよくあった。

「あ”ー…ソウにちょっかい出す女とかみんな死なねーかな」

「裏ではそーんなこと言っといて、本人には

「ソウと仲良くしてあげてね。カノンちゃん」

とか言ってるの笑っちゃーう」

リノはリツの顔を真似て、喋り方と声も変えて真似してみせた。

完全にバカにしている。

「うっせーブス」

「はあ?リノかわいいけど?」

「黙れ」




ーーーー

ロンジャラくんとマオさん


「ロンジャラくーーん!!!出てきなさーーい!!!居留守使うんじゃないわよーー!!!貴方外出ないでしょうがー!!!!」

不気味な森に全くもって似つかわしくない野太い怒鳴り声が、洋館の敷地内に、森全体に響き渡る。

窓からこっそり外を覗くと、そこには案の定門をバンバン叩いているかくとうタイプジムリーダーのマオがいて。ロンジャラは頭を抱えた。

「ゲ、ゲンガ」

あまりの騒がしさに、ロンジャラの相棒であるゲンガーが扉をすり抜けて外に出て行く。

「あら。貴方ロンジャラくんがいつも連れてるゲンガーよね。あの子を出しなさい」

「ゲンゲロ…」

眉を下げて、困ったように鳴くゲンガーに、マオは容赦しない。

「今すぐ連れてこないとこの門壊しちゃうわよ」

筋骨隆々な腕が門の格子を掴むと、

鉄がギギ、と鈍い悲鳴をあげる。

「ゲンガッ!?」

「壊されたくなければ早く連れてきなさいよ」

マオがにっこりと笑ってそう言うと、ゲンガーは急いで扉をすり抜け、洋館の中に戻って行った。

「げ、ゲンゲゲ〜!!」

ぴゅーっ、と風を切って、ゲンガーは洋館の中を一目散に駆けていく。



「…な、何でしょうマオさん」

「あら。案外早かったわね」

ゲンガーに泣きつかれて、ロンジャラは渋々両開きの玄関扉から顔を出した。

古い扉が、ギィ…と音を立てる。

「貴方こっち来て姿見せなさいよ」

「い、嫌です」

「なんで〜〜!?!?アタシ相手でしょ〜〜!?!?」

ロンジャラが小さな声で断ると、その10倍はある声量でマオは問う。

日の光だって苦手だし、単純に人と直接顔を合わせるのが苦手だ。

しかし、マオが門を強引にこじ開けようとしてくるので、このままでは壊されてしまいそうだと焦った彼は、仕方なく重い足取りで玄関を出たのだった。

そして、マオから解放する為門を開けてやる。

「全くこれが客人に対する態度なのかしらっ」

「…え、えっと、ご、ご用件は」

ただでさえ人が苦手だと言うのに、190cm近くあるガタイのいい彼は威圧感がありすぎる。

顔を上げることも出来ず、目を合わせずにロンジャラは尋ねた。

「え?別にないわ。ただ生きてるか確認しに来ただけ。まあ暇ならポケモンバトルでも…」

「失礼します」

マオが喋り終わる前に、彼は洋館の中に入って行った。

ガチャ、と扉の鍵を閉める音が聞こえる。

「ちょっと!!!開けなさいよ!!ぶち破るわよ!!」

「もう嫌だ…」

1ヶ月に1度はこうして襲来してくる同僚に、ロンジャラは泣き言を呟いた。




ーーーー

目覚ましゲンガー



パーーーン!!

「ゲンゲゲ〜!!」

枕元でクラッカーを鳴らして、ゲンガーは元気よくおはようの挨拶をする。

「……ゲンガー」

「ゲン?」

「目覚まし代わりにクラッカーを鳴らすのは…やめて欲しいんだ…」

寝起きの掠れた声で、ロンジャラはクラッカーを片手に首を傾げるゲンガーに告げた。

「ゲン!ゲンゲゲ!ゲ!!ゲンガー!」

「クラッカーはパーティーとか…そういう時に使うんだよ…」

「…ゲンゲロ」

クラッカーの中身の紙吹雪を頭に被りながらそう言うが、ゲンガーは不満そうだ。

「フワ〜?」

「おはようフワライド…」

クラッカーの音を聞いてふよふよと飛んできたフワライドに挨拶し、彼はまだ眠いと欠伸をする。

「デスカッ」

「デスカーンもおはよう…」

デスカーンも、床をブリッジしながら這ってベッドに寄ってきた。普通の人間から見ればショッキングでホラーな光景だが、彼にとっては見慣れた光景だ。

「今日はジムの挑戦者、来るかな……」

「デスカッ。デスカッ!デスカーン!」

「…人間なんて嫌いだから来なくていい、って?…その気持ちは…分かるけど…」

人間嫌いのデスカーンは、ジムチャレンジで挑戦者が洋館に来ることが嫌だった。

「…でも、僕はジムリーダーだから…チャレンジャーをちゃんと迎え撃つよ」

そう言いながらロンジャラは起き上がる。

「デスカ…」

デスカーンは不満そうに腕組みをした。




ーーーー

ゴーストの森


「どうしたの…?ゲンガー」

「ゲンゲン。ゲンゲロッ」

「森で迷子になってる人間がいた?」

「ゲン!」

洋館の図書室で本を読んでいたロンジャラは、散歩から帰ってきたゲンガーにその存在を告げられた。

「…夜にこの森で迷子になったら、もう帰ることは出来ないのにね」

「ゲンガァッ」

人間を助ける気にもなれないし、この森に住むゴーストタイプポケモンたちが生きた魂を逃がすとも思えない。

きっと、その人間もゴーストタイプポケモン達に誘われて、闇に姿を奪われるのだろう。今までの人間達のように。

「……夜に森に入るのが悪いんだよ」

顔も分からない1人の可哀想な人間に向かって、彼は小さく呟いた。


ーーーー

デスカーンとオセロ



「ゲン」

「デスカッ」

洋館の一室で読書をしている主人のそばで、ゲンガーとデスカーンの2匹は地べたに座り込んでオセロに興じていた。

薄く開かれた遮光カーテンの間から入ってくる少量の太陽の光が、薄暗い洋館の中を控えめに照らしている。

パチ、とオセロの駒が置かれ、返される音だけが静かな室内に響き、平和な時間が流れていく。

そう。ここまでは平和だった、のだが。

「シシシッ」

ゲンガーの一手によって、デスカーンの駒が一気に何個も返されて真っ黒になった瞬間、彼の額にビキビキと青筋が浮かび上がる。

「デスカッ!?💢‪」

「…あ!デスカーン!待っ…」

気付いたロンジャラが咄嗟に制止の声をかけるが、時すでに遅し。

「デスカァッン!!!‪💢‪」

デスカーンの手がオセロ盤を掴み、勢いよくひっくり返してしまった。

大量の白と黒の駒が、派手に宙を舞う。

「ゲンゲロ!!!‪💢‪」

「もー!デスカーン!」

ちなみにこれは初犯ではない。



ーーーー

終わりです。

2は載せるか分かりません。

読んでいただきありがとうございました🙇🏻‍♀️

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