ガタっ、物音でいきなり目が覚める。
もしかして眠ってしまったのだろうか、時計の針を見つめる。
よかった、少しウトウトしていただけみたいだ。
「ニキニキ〜?上がったよ?」
「おっけー…俺も入ってくるわ」
「え?!ニキニキお風呂入るの!?」
「俺だってお風呂ぐらい入りますー」
こんな言い合いすらも愛しく思えてしまうほど。これがまだ現実かなんて受け入れられなかった。
「はぁ…」
シャワーを浴びながら思わず溜め息をつく。
元々、女研の人数は俺とボビーとりぃちょだけで。そこからだんだんと人数が増えていって。だから、別に_
(いや…流石に言い訳がすぎるなぁ…)
もういっそ、出会っていなければ…だなんて。なにかと言い訳したくなってしまう自分に嫌気が差す。
そんな事、思ってなんかいないのに。
ふと鏡に映った自身の顔を見て苦笑する。
「こんな顔してちゃ、心配されるだろ」
だから、しっかり笑わないと。