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#いんく
Yuna
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#ちょっぴり感動
あわ
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fu(どういうことだ?これは、同性婚なのか…?)
はじめての出来事に困惑が止まらない。
いやそもそも婚約自体はじめてなのだが…
彼は明らかに喉仏もあるし、手も骨張っていて体型も男性の骨格だ。見てわかる
俺も、彼と同じ男性なのだから
fu(……)
ふと頭に、ここへ来るまでの直前の記憶が蘇る
そういや、ここに向かう前に
はじめて化粧やヘアセットをされた気がする
てっきり、相手の家へと嫁ぐための最低限の身だしなみや礼儀のためかと思っていたが
……もしや、俺を女性に見せるために…?
それだけのために、わざわざおめかしの使用人を何人も用意して準備していたのだろうか
明らかに羽振りが良かった
違和感は、端からあったのだろう
fu(……マジ、か)
考えれば考えるほど点と点が繋がるせいか、余計に頭を抱えてしまう
「あの野郎…」と心の中で怒りをぶつけるも、もう関係のないこと
まずはこの婚約相手にどう言い訳するかが問題だろう
きっと彼も、俺と同じで婚約相手は女性だと思っていたはず
だがそれは今となってはお互いに予想を裏切られた結果となってしまっている
fu(ワンチャン…俺のことを女性と思ってくれれば…)
rm「あの…」
fu「ひゃいッ!?」
早速、婚約相手がこちらに声をかけてきた。
突拍子にかけられたその声に、此方は思わず驚きすぎて間抜けな声が出てしまう。
それに心の中で羞恥心を覚えつつ、彼が少し笑いながらも話を続けた。
rm「すみません突然、聞きたいことがあって…」
fu「は、はいっ!なんでしょう!?」
rm「……あの…、」
〃「貴方、男性ですよね…?」
fu「……」
バレてるじゃんか!!!?
え、何だよこれ、本当に同性婚なのか?
けれど、これは流石に相手にバレている
此方は嘘を吐こうにも吐けない
fu「……」
その質問に、無言でゆっくりと首を縦に動かさねばと 恐る恐ると頷いた
何か、機嫌を損ねさせてしまっただろうか
何を言われるかわからないこの空気に、自分自身はきっとビクビク怯えているのだろう
冷や汗が止まらず、呼吸することさえも忘れてしまいそうなほどの緊迫感
鹿おどしの音がコツンと刻一刻と時間を刻み、まるで此方に迫ってくるかのように鳴り響く音が聞こえてくる
rm「え、やっぱそうですよね…!?」
がしかし、俺が想像していたものとは全く別の回答がこちらに返ってきた
その回答に彼が安心したのか、先程までの朗らかでありつつも堅苦しい表情が柔和になっていた
その顔振れや声色はどこかフレンドリーで親しみを感じる爽やかなものであった
それに思わず自分も気が抜けてしまいそうだが、それ以前に顔に山程の疑問符を浮かべていた
どういうことだ?
その一言が、ただ頭の中をぐるぐると回りに回っている
何故彼はあの回答に安堵したのだろうか?
彼はこの婚約の一体何を知っているのだ?
そして、何故彼は家の人にあんな仕打ちを受けていたのだ?
すると彼がそんな様子に気付いたのか、簡潔に説明をしてくれた
rm「ごめんなさい、こっちが勝手に盛り上がってしまって…」
〃 「心配しなくても大丈夫ですよ」
〃 「どうせ、俺らは”白い婚約”なので」
fu「、!」
rm「…婚約以外に関しては、特に何かを強制させられることはないと思うし」
〃 「むしろ…俺達は上の奴等……大人達に利用されただけだろうしさ……」
fu「……」
優しい声色でもなお、少し切なく悔しそうな声が濁りつつも彼の口からその悲報を発せられる
その声に、嫌悪や苦悩、憎悪や憎しみといったドス黒い負の感情で既にごちゃ混ぜであった
“白い婚約”
飼い主の話を聞いていて、この婚約は確実にそうなると 上の空の中、どこか察していた
そんなふわりとした予想は見事に的中していたものの、まさかこうなるとは思わなかった
不覚にも嫌な当たりを引いてしまったように、苦い顔をする
俺達は、姑息な大人達に利用されたのだ。
悔しくて、ただその事実が悔しくて
行き場のないこの怒りをぶつける場所があればと、行く宛もなく精一杯握り拳にその憤怒とも呼べる力を込める
唇を噛み締め、恐らく自身は しかめっ面の状態
どうして、何も関係のない俺らがこんな目に合わなければいけないんだ
rm「…まぁ、ムカつくよな」
fu「……へ、?」
その様子に彼も思わず気遣ったのだろうか
先程よりも親しみを感じる声色で、続けて此方に話しかけてくれた
rm「…いや、だってそうだろ?」
〃 「俺ら、利用されただけじゃん」
fu「……、」
それはそうだ。
今でも尚、腸が煮え繰り返る感覚がする
己の身体がそれを忘れないように、何度も何度もその憤怒を呼応するかのような
そんな感覚。
忘れるわけもない。
忘れさせない。
思い返すと、尚更怒りでどうにかなりそうだ
rm「ま、上の奴等のこと考えてもあれだな」
〃 「fu…さん……だっけ?」
fu「……はい、…何でしょうか……?」
rm「俺と、友達にならない?」
fu「はい?」
まさかの回答に、思わず目が点になる。
“友達”
恋人でも婚約者でもなく、友達
久しく口にも耳にもしていなかった言葉
元奴隷として売られた俺なんかに
そんな存在、出来るわけがなかったからだ
なるべく意識しないようにしていたのもある
“彼”の事を思い出して、また1人寂しく声を殺して泣き崩れてしまいそうだったから。
なんて、言えるわけないけれど
……けど
どうやら視界は、ぼんやりと滲んでいくようだ
fu「…俺と、ってことですか……?」
rm「うん、そうだよ?」
〃 「利用された人同士って言う肩書きよりかは、マシかなって…」
fu「……」
水滴が頬を伝う感覚
それにより、リミッターが外れてしまった
溜めていたものが目元を滝のように流れる
ポロポロと溢れては溢れて、まるで止まることを忘れた激しい豪雨のように
そんな様子に流石の彼も驚いたのだろう
泣きじゃくる俺の様子に、どうすれば良いのかわからず焦った顔で
とりあえずと、こちらのすぐ側に近付いてきてくれた
rm「ご、ごめんなさいッ!!何か変なこと言ってしまったでしょうか…!?」
fu「ち、ちがい ます……っ!!」
rm「へっ!?じゃ、じゃあ…一体……」
fu「うれしかったんです」
rm「……嬉しかった?」
fu「………はい……っ」
rm「えっ…と……それは、どういう……?」
彼になら
何となく
何となくだけれど
赤裸々と、話せる気がした。
そうしてはじめて、今までの境遇を
赤の他人へと話した
♡100早すぎてビビりちらかしました…🙄🙄
まさか一日で達成するとは…嬉しい限りです…🥰
テストも近いし次はちょっと多めにしちゃお((
多分落ち着くのは10月中旬以降頃かなぁ…🤔
では続きもお楽しみに‼️
next→♡500
コメント
3件
初コメ&フォロー失礼します! すごく面白いです!! 最高ですね?! すごく続きが楽しみです✨️
「婚約者未満、恋人未満」というタイトルがもう象徴的で…。ふたりが「利用されただけ」と気づきながら、それでも「友達にならない?」と差し伸べられた手に、涙が止まらなくなるfuさんの心情が痛いほど伝わってきました。“白い婚約”という設定もぎゅっと心に刺さるし、rmさんの優しさと空気の読み方が絶妙で、一気に好きになりました。続きが気になる終わり方…!♡500楽しみにしてますね🙏