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最後…
… 何度見てもえぐいわァ… こんなん考えつかんで…
きっかけは誰かの噂。
「知ってるか?あの武装探偵社に、新入りが加わったそうだよ」
「へぇ、初耳だな。どんな奴なんだ?」
「其れがよ、未だ十四程の娘だそうだ。深い紺色の髪をふたつに結い、紅色の着物を着た娘だそうだ。」
何処かで見た事がある見た目だな。何時だったか、結構前だよな。
「ふぅん、そんなんであの探偵社やっていけんのかい」
「いやいや、まだ話は終わっちゃいないぜ?……実はその娘、噂によると──────」
睦月で三十五人殺めたそうだ。
其れって……真逆……。
「……ねぇ、お兄さん達。少し、聞きたい事があるのだけれど」
「あぁ?なんだ嬢ちゃん」
「先程話していた武装探偵社の新入りさんのお名前……分かるかしら?」
「そんなこと聞いてどうするんだよ?」
「少し知りたくて。私、武装探偵社のファンだから」
「彼奴らのファンなんて、変わった奴も居るもんだな。良いぜ、教えてやるよ。噂に拠れば……
泉鏡花、というそうだ。」
はは、矢張りか。意外と早く見つかったものだな。「まぁ、そうなの。随分可愛らしいお名前の娘が入ったのだね。有難う。御礼に此処のお代払ってあげるよ」
「……はは!!そりゃ嬉しいな。今夜は沢山飲むか」「はは!こりゃ嬢ちゃん、随分な太っ腹だなぁ!そんな金有るのかい!?」
「ええ勿論。懐には自信が有るんです」
だって、とてもいい情報教えて貰ってしまったから。「なら、嬢ちゃんも共に飲もうじゃないか!今夜はパーティーだな」
「お前、人の金で飲むくせに生意気だな!」
「まぁ、良いんですか?御一緒させてもらって」
「そりゃ嬢ちゃん、あんたの金で飲むんだからな」「あらま、嬉しい。今日はいい事だらけですね」
酒はあまり得意では無いが、まぁ良いだろう。
だって、両親の仇が取れるのだから。