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暁達は連合への加入試験まで残り僅か、それまでは・・・
暁:「試験まで何日あるかなぁ」
黒月:「その前に戦える様にしねぇとだろーが」
そう、暁は咄嗟とは言えあの場で戦えていた、だが黒月は翔が来る少し前に駆けつけた所為で、戦えてはいないので己の実力がまず分かっていない
その為に鍛錬しなければならない
光来:「連合で生きていくなら戦闘は不可欠よ」
賀樂:「だーよなぁ」
暁:「兄さん!?」
暁に覆い被さるようにもたれ掛かったのは賀樂だった
暁:「まぁ、一番はそれだよね~」
賀樂:「つってもさぁ俺ら大学とか高校とかあるしどーすんの」
縁:「そこは削るしかないさ、娯楽の時間をね」
黒月:「げぇ、キツそう」
何かを得たいと思うなら、強くなりたいと思うなら、時間を割くのが道理だがどうしても割くことの出来ないのが学業だ、それを割こうものなら一人の人間として少々の欠陥が生まれる
翠恋:「私と暁達は帰宅部だから時間の確保は出来るね~」
暁:「まぁそうだね」
黒月:「しゃーねぇな」
黒月は悪態を付きながらも、鍛錬をすることには賛成の様だ
瑠征:「お待たせしましたー」
四人:「瑠」
縁:「良かった良かった」
光来:「いつの間に呼んだのよ」
ここで瑠征も合流、どうやら瑠征だけ居なかったので縁が呼んだらしい
そして一つ光来から提案される、それは
光来:「なら、”彼処”に行きましょうか」
兄弟:「”彼処”?」
縁:「まぁついておいで」
そう言われ地下へと進んでいく
賀樂:「何があるっての?」
暁:「気になる」
縁:「焦らない焦らない」
そして進んだ先に広がっていたのは・・・
”巨大な地下戦闘訓練空間”だった
暁:「何、この空間・・・」
黒月:「・・・デッカ」
賀樂:「こんなのあるとか聞いてねー・・・」
光来:「言ってないもの☆」
縁:「立ち入り禁止って看板建ててたしね」
翠&瑠:「・・・・・」
兄弟全員驚き、翠恋と瑠征は声すら出ていなかった、勿論の事この空間を隠していた両親は平然としている
この巨大地下戦闘訓練空間は、その名の通り戦闘用の訓練空間、かなり頑丈な構成の為シェルターとしての役割もあるが、核爆発でも起きない限り壊れない
暁:「ここで鍛錬?」
両親:「あったり~☆」
黒月:「仲良いな・・・」
賀樂:「ちなみに何やんの」
鍛錬項目は両親が決めると分かっている以上、当然厳しくなると分かっていて
暁も他の兄弟も覚悟は決まっている
我が子五人を今の今まで守り抜いてきた二人だからこそ、実力は確かだと言える上、戦闘経験皆無の暁達でも多少の戦闘力向上は見込めるだろう
光来:「私は暁と翠恋の動きを見て」
縁:「僕が黒月、賀樂、瑠征の動きを見るよ」
二人もやる気の様なので早速始める事になった
ーTo Be Continuedー