心と私の音楽を

私の名前は杏莉。普通の中学生だ。

まだ中学生になったばかり。

よく、人懐っこそうだ。と言われるけれど、実際さんなことはなかった。

私は人と関わるのが苦手だ。

同級生に声をかけられただけでも、すぐに返事をする事ができないことが多い。

話すのなら仲の良い友達だけだった。

そんな私にも親友、大親友よりも上の友達と言っても良いくらい仲の良い友達がいた。

その子の名前は、杏菜。

すごく目立つような子ではないが、誰かが困っていたらすぐに声をかけられる、すごくかっこいい憧れの存在だった。

杏菜はいつも困っている時、相談に乗ってほしい時必ず話を聞いてくれた。私に寄り添ってくれた。手を差し伸べてくれた。　私にとっての希望、光だった。

同じ中学校ではなかったけれど、遊べる時は沢山遊んだ。

遊べない時は、「早く遊びたいな！」とずっと思っていた。

遊べなくても、電話をする事ができる時もあった。 それでもあって話したいとすごく思ってしまう欲望だらけの自分がいた。そんな自分が許せなかった。