真実の亡骸

※精神的に辛くなる内容

「いっその事、生まれなければ良かったな 」

そう、子供の頃はいっつも思っていた

母には「産まなきゃ良かった」、  「気持ち悪い」と罵られ、殴られ

母の相手には手を出され、汚され、グチャグチャにされて

孤児院では悪魔だのなんだの言われ、罵られ、虐められ

運命の出会いをしたかと思えば、再び己の体を汚し、売り物として、こき使った

そして大人になって発覚した、”鬱病”

……嗚呼、そうなんだ、そうだったんだ

驚きはしなかった、薄々分かってたから

自分はこうなる運命だって分かってたから

驚きなんて、絶望なんてしなかった

「（……これくらいが、丁度良いんだ）」

そう思った

そう、”言い聞かせていた”

あの時から、生まれた時から

一度も、心の底から笑った事なんて、ない

どんなに好きな人と居ようと

楽しいことしようと、面白いことがあろうと

張り付いた、媚びへつらう様な、作った笑いしか出来ない

笑顔もマトモ出来ない自分

そんな自分は伝えたいことも、思ったことも、全て言うことが出来ない

言いたいのに、言えない

息が詰まるように、首を絞められる様に苦しくなる

言ったら、引かれるかもしれない

言ったら、怖がられるかもしれない

言ったら、気持ち悪がられるかもしれない

言ったら、心配をかけるかもしれない

言ったら、迷惑をかけるかもしれない

言ったら、気を遣わせるかもしれない

言ったら、軽蔑されるかもしれない

言いたいな、言いたい、言いたい

ありのままの姿で接したい、演技なんかせず、殻を破った、本当の姿で接したい、触れ合いたい、会話したい、見つめ合いたい、傍に居たい。空間を、空気を、景色を、何もかもを、一緒に同じ風に、対等の関係で、味わいたい、見たい。でも怖い、受け止めてもらえるか、分かってる、分かってる！！！皆がそんな人じゃないって！！！良い人だって！！優しくて暖かくて心地よくて、大好きで、言葉じゃ表せないくらい！！！！愛してて……っ。でも、怖い、そんな気持ちと同じくらい、それ以上に不安と恐怖が押し寄せてくる。「受け入れてもらえるはずない」、「こんな汚れた、醜い自分が」、

「愛してもらえるはずがない」

心が読めようが、それが本当の気持ちとは限らない。どんなに優しい言葉をかけてもらおうが、本当に心が癒えるとも限らない。こんなマイナス思考だから、ネガティブだから、一々細かいことばっか、要らないことばっか気にして、勝手に不安になって、自己嫌悪してるから、俺は。

そんな醜い姿を、汚い汚い、汚物のような、馬鹿みたいな姿を見られないよう、隠すように俺は演技をしてる。

不安で眠れず出来たクマを隠すように、悲しい、不安に詰まった目を覆い隠す様にサングラスを。目立たずヒッソリと、紛れ込むような服を。暗い顔がバレないように、作った笑顔を顔に貼り付けて。

これが俺だと自分に言い聞かせて。

「うん、良い笑顔」

そして今日も、鏡の前（皆）で媚びへつらう