テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
10
『愛という名の副作用』
放課後の教室。
夕日が机の上をオレンジ色に染めている。
tgは机に突っ伏したまま、ぼんやりと窓の外を見ていた。
最近ずっと、変だ。
prが近くにいないと落ち着かない。
少しでも他の人と話しているのを見ると、 胸の奥がざわざわして息が詰まる。
「……なんだこれ」
自分でも分からないまま、 その感情だけがどんどん育っていく。
まるで副作用みたいに。
ガラッ、と教室のドアが開く音。
pr「……まだいたのか」
低い声。
tgが顔を上げると、prが鞄を肩にかけたまま立っていた。
少し汗をかいていて、息が荒い。
どうやら探していたらしい。
その事実だけで、胸が少し軽くなる。
ずるい。
tg「prちゃんこそ、遅いじゃん」
pr「お前がいねぇからだろ」
即答。
そのままprはtgの机の前まで来て、軽く額を小突いた。
pr「昼からどこ行ってた」
tg「屋上」
pr「一人で?」
tg「うん」
prは一瞬黙る。
その沈黙が妙に怖くて、tgは笑ってごまかそうとした。
tg「……怒ってる?」
pr「別に」
でも目が怖い。
prは椅子を引いて隣に座ると、tgの顔をじっと見る。
逃げ場がない距離。
pr「最近、お前おかしい」
tg「え?」
pr「俺が離れると変な顔する」
心臓が跳ねる。
見られてた。
気づかれてた。
tg「……気のせいでしょ」
pr「嘘つくな」
低い声。
でも責めてはいない。
ただ確かめているだけの声。
tgは視線を落とした。
言えない。
prのことが好きすぎておかしくなってるなんて。
そんなの。
pr「tg」
名前を呼ばれる。
それだけで、胸が苦しくなる。
tg「……分かんないんだよ」
ぽつりと零れる。
tg「prちゃん見てると、変になる」
prが固まる。
tg「嬉しいのに、苦しくて……ずっと一緒にいたいのに、怖くて」
沈黙。
夕日だけがゆっくり傾いていく。
そしてprは小さく息を吐いた。
pr「……俺もだよ」
tg「え」
pr「お前のこと考えてると、普通じゃいられない」
その言葉が、 胸の奥に静かに落ちる。
pr「多分これ、まともじゃない」
少しだけ自嘲気味に笑う。
でもその目は真剣だった。
pr「でも、やめる気もない」
prはそう言って、tgの頭を軽く撫でる。
優しい手。
逃げられない優しさ。
pr「副作用だろ」
tg「……なにそれ」
pr「お前のせい」
その瞬間、tgは少し笑った。
ああ、同じなんだ。
苦しいのも、嬉しいのも。
全部。
二人とももう、正常じゃない。
コメント
4件
依存系みたいなのまぢで好きだわ🐻💕
よし全部読み終わった