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コメント
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わあ〜、第30話読み終わったよ〜!!🌸✨ 亜弥子さんの「寂しい……」ってつぶやき、めっちゃ胸に刺さった…😭💔 山下さんへの気持ちが一方通行で切ないね。でも「な〜んだ」って何か思い出した感じが気になる! 百子さんの年下女性へのジェラシー、すごくリアルでドキドキしたよ。「おばさん、正気?」って自分でツッコむとこ、わかる気がする〜💦 そして最後の歌川さん再会シーンで「石倉茉桜」ってPNが明らかになるの、めっちゃ展開が気になる展開!続き待ってます🔥
85 ◇思いがけない再会
北野異人館街帰りの電車の中、亜弥子は電車に揺られながら寄せては返す
波のように山下との関わりのある少し前の記憶を手繰り寄せ思いを巡らせる。
これまで少ないながら異性との付き合いも多少の経験はある。
どう考えても普段の山下の言動やそして最近ではカフェでの自分から
投げかけた受け答えから導き出される答えは明白だった。
彼は自分のことなど微塵も気に掛けていない……ということ。
ただの職場の部下、後輩という立ち位置以外何もないということ。
悲しいがこれが現実だった。
『寂しい……』
亜弥子は独り言ち、ため息を吐いた。
と同時に……
『あっ、そっか。なぁ~んだ』
何かを思い出した風に亜弥子はまたもや独り言ちるのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
一方その頃百子は……。
あの後、山下の提案通り帰りは新神戸駅までの道のりをゆっくりと歩き、
タクシーで三宮駅まで戻った。
『途中でタクシーを見付けられればそこで拾うことにしますよ』
と言っていた山下だったが自分と会話していたせいか後一歩のところで
拾いそびれ、結局駅でタクシーを拾うことになった。
新神戸駅に向かう道々山下から聞かされた話では、今回彼に連れてこられた北野異人館街は
先ほどの女性から仕入れた情報だということだった。
そんなことなども彼女とは話したりする仲なのかとまたもやモヤっとして
しまう百子だった。
彼女が持っていて自分が持っていない『若さ』というものに
嫉妬しているのだろうか。
そう思えば思うほど、百子はどんどん山下との次の約束が
重荷になっていくのだった。
86 ◇山下の気持ちが分からなくて
山下と一緒に歩いて回った観光スポット北野天満神社は見応えもあり、
その前に一緒に摂った食事も美味しくて本当に楽しい時間だった。
だけど次回は止めておこうと思った。
3回目の誘いがあるかまでは予見できないけれど2回目異人館巡りに行けば
次もと期待してしまいそうだし、誘いがなく2回目で終われば終わったで
きっと自分は心乱されそうで嫌だ。
山下がどのような気持ちで自分を誘ってくれたのかが分からない状況は
百子にとってストレスになっている。
異人館前広場で偶然出くわした山下の会社の若い女性社員の出現前までは
羊と亀のお遊戯会
515
#名探偵
空蝉 桜
136
おきつね
101
あまり深く考えずに次誘われたことを嬉しくさえ思っていたというのに。
自分でもよく分からない感情を持て余す百子だった。
普段の自分ならわきまえていて……というか、元よりそんな気にも
なりはしないはず。
なのに今回は出先で20代の女性の存在が気になってしまったのだ。
原因が山下にあることは薄々内心で気付いている。
だけど相手が恋人なり伴侶であれば有り得ることかもしれないが
小説で繋がっているだけの相手なのにおかしいだろうと思う。
相手が山下でなくてもきっと一緒にいたのが年下の異性で自分たちの目の前に
突然若い女性が出現したらおそらく似たような感情になるのかもしれない。
いくつになっても女は女……か!
あの彼女も山下も自分のこのような妙ちくりんな有り得ない感情など
微塵も想像できないだろう。
自分でさえ、初めての感情に揺さぶられ驚いているくらいだから。
年齢を重ねてみて初めて見えたもの。
名前をつけるとするなら若い女に対するジェラシーっていうヤツだ。
おばさん、正気? って言われそう。
自分の醜い感情を知ってしまったからには……やはり次の異人館巡りは
行ってはならない、と百子はそう思うのだった。
すぐにでも断りの連絡を入れたかったがそれはそれで
すごく失礼なような気がして戸惑われた。
87 ◇次の誘いを断る
それで次に『来月にまた北野異人館街のどこか行きたいところを決めて
行きましょう』と誘われた折に、百子は脚の不調を理由にやんわりと断った。
そしてまたいつかというような含みの言葉も告げず
『気心の知れた若い人たちと行かれたらいかがですか』と書いて送った。
自分といた時に彼は会社の女性社員と遭遇していたので、なんとなく
簡単な書き方でも察するのではないかと、簡潔に書くに留めた。
『そうですか、脚が辛いと出掛けるのはきついですね。分かりました。
お大事になさってください』
山下からそのような返信がすぐに折り返しきた。
彼もまた『じゃあ又の機会に』とは書いて寄こさなかった。
『じゃあ又の機会に』と言われたらどう返事をしようかと悩ましい気持ちでいたのに、
少し残念な気持ちになるのだった。
おばさんの気持ちはナイーブで迷走気味である。
◇ ◇ ◇ ◇
『さてと、今夜は何にしようかしら』
なんて献立のことを考えながらイオンスーパーの駐車場に車を止めて
店舗へ向かった時のこと。
「石倉さん!」
誰かが私のほうへ『石倉さん』と声をかけているみたいだけど……。
「石倉さん、先日お会いした島本です」
振り向くと見覚えのある女性が近くにいて、私に話し掛けてきた。
『石倉って? そっか私のPNだった』
それと目の前の女性はよく覚えている。
北野で会ったあの時の彼女だ。
「失礼しました、あの時は思い出せなかったのですが、後から映画の原作者の
PN-石倉茉桜さんだと気が付きました。
その節はちゃんとしたご挨拶もせず大変失礼いたしました。
山下さんも何も言ってくれないんですもん……じゃなくて、
迂闊にも思い出せなかった自分のせいです」