テラーノベル
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「また漫画描いてるの?」
母親は美代子のノートを取り上げた。
「返してよ!ママ。」美奈子は赤面しながら叫んだ。
「はいはいBL漫画家さん 。」と皮肉を言って机に置きドアを閉めた。
「もう…。」床に寝転がっていると
「フフこれ面白いね。」と声が聞こえたので天井を見上げるとセーラー服を着た青年が浮いていた。
「わっ…!」美奈子は腰を抜かした。
「驚いた?僕はインキュバスだよ。」青年ははつらつした声で言う。
「インキュバス!?」
「そうだよ可愛い子が居るなぁって。」青年の言葉に後ずさりする。
「何言ってるの…?オタクの精気を吸うとかありえない。」
美奈子の言葉に青年はケタケタ笑う。
「こんな可愛い子放っておけないでしょ?だ・か・ら君に決めたの。美奈子の心臓が徐々に高鳴る。
「ま 待って状況が…。」困惑する姿を面白がるように青年は誘惑する。
「君の精気吸わなきゃダメなんだ。」美奈子は青年の憂いの目を見て息を飲んで目をぎゅっと閉じた。
「いい子だ。」青年がそっと唇を奪う。
美奈子は初めてのキスに戸惑ったが青年を思ってか受け止めた。
「何だろうこの気持ち。」
「君やっぱり可愛い。」美奈子の目には生気がなくただ青年をじっと見つめていた。
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