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第一話
夜。
やっと家に帰ってこれた。
仕事が終わって疲れ切った体を、そっとソファに下ろす。
柔らかなソファは、優しく俺を包み込む。
俺が座ると、愛おしい恋人がすぐに駆け寄ってくる。
🧡「おつかれさん」
🖤「ただいま、こーじ」
🧡「今日も遅かったなぁ」
🖤「ごめんね、撮影長引いちゃって。てかまだ起きてたの?こんな夜遅くまで待たなくてもいいのに」
🧡「俺は待ちたいんや!ひとりで寝るんは寂しいし…」
そう言ってほっぺをぷくっと膨らませる。
ほんっと可愛い。
🖤「康二」
🧡「なに?」
🖤「ほら、」
俺は腕を広げる。
🧡「……なにそれ」
🖤「おいで」
康二は少し頬を赤らめながら、俺の腕の中にすっと入った。
ぎゅっと抱きしめる。
俺の腕の中にいる康二は、なんだか小さく感じた。
🖤「康二痩せた?最近ちゃんと食べてる?」
🧡「食べてるで、食べんと元気ぇへんし」
🖤「ならよかった」
康二が俺の胸に顔をうずめる。
子犬みたいで本当にかわいい。
🖤「こーじ」
向井が顔を上げる。
🧡「?」
🖤「好きだよ」
康二の顔が赤くなる。
🧡「…なんやいきなり、」
🖤「こーじは?」
🧡「へ?」
🖤「俺のこと好き?」
🧡「⋯好きに決まっとるやろ、」
康二は照れながら、小さい声でそう言った。
🖤「ふはっ、よかった。俺嬉しい」
ぎゅっと、抱きしめる力を強める。
康二も、ちゃんと抱きしめ返してくれる。
こんなかわいい恋人がいて、ずっと笑って。
こんな幸せがずっと続いていく。
そう思っていた。
あの日までは―――
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