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七瀬 夢
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おにぎり
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男が続けた。
「これらの記憶はその人の人格形成に影響の大きい記憶ほど高額になっております。
よってこれを手放すとその人はその人らしさを失ってしまうのです。
それでも構わなければ、お買い取りしま しょう。」
マサルはあまりにも奇妙なこの店を、たとえ出たところで、もう金を得る手段は無いのだ、と思うと、もうやけくそになって、一番安い「失敗の記憶」を選んだ。
男は
「かしこまりました。
ではこちらにどうぞ。」
と奥の部屋にマサルを案内した。
部屋の真ん中に歯医者のような椅子があり、マサルはそこに座らされた。
男がマサルの頭に数本の管の繋がれた器具を被せると、
「すぐに終わりますので。」
と言い、壁のスイッチを押した。
一瞬、真っ白い閃光を放ってマサルの意識がとんだかと思うと、次の瞬間には、マサルは自分の部屋の布団に横たわっていた。