あれから夢を見る頻度は増える一方で、相手はやっぱりめめなんだけど、夢の中でめめに抱かれる自分にもすっかり慣れた。
ずっと見てきた幸せな夢にめめが加わっただけだから、めめが好きなのかどうかは自分でもよくわからない。
現実で抱かれたいかと言われたら、これは夢にしておきたい。
めめは、あれからこの夢を見ていないんだろうか。
あの時何だか雰囲気がおかしくなってしまったので、夢の心地良さまで失われそうで聞くことはできずにいる。
そんなある日、収録の現場で顔見知りの男性スタッフさんに休憩中呼ばれて告白された。
丁重にお断りして、スタッフさん共々探されているようだったので『戻りましょうか』と笑顔で歩き出すと突然腕を引っ張られ、足をかけられ引き倒された。
物音と声に気付いた他のスタッフさんたちが駆け付けて、俺に覆いかぶさったスタッフさんを引き離す。
事態を知った照が来て声をかけてくれたけど、何て言ってたかよくわからない。
急な事で顔を打ち、少し擦り傷ができたのと、強引に吸い付かれた首に跡がついた。
一旦撮影は中断され、メイクさんが頑張って隠してくれた。
その時は驚きが大きかったけど、時間が経つにつれ『俺、 襲われたんだ』という事実がのしかかる。
あの時探されていなかったら?ちゃんと抵抗できたのか?と終わった事の最悪の事態を考えてしまっては、誰にも言えない恐怖に怯えた。
時を同じくして、俺はあの幸せな夢をさっぱり見なくなった。
それどころか、夢は知らない人の手が伸びてきて追いかけられる悪夢にとって変わった。
今日も追いかけられたら、と思うと怖くて眠れない。
限界を感じた俺は、あの夢に縋るようにしてめめに電話をかけた。
コメント
8件
阿部ちゃん、割とモブに襲われがち、抱かれがちwww好き好き(おかわり
我らの推し、襲われがちの説😱