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第38話 「新たなステップへ」
これから、しなくてはいけないこと。
京輔の言葉に、夏実はきょとんとした。
今度こそ両思いになった幸福感で満たされ――気づかないフリをしていたのかもしれない。
「……俺が心配してもいいんなら、聞きたい。さっき、杉崎さんと話してただろ」
「!」
「立ち聞きして、ごめん。少ししかきいてないけど……だから気になって。何かあったんだよな……お父さんと」
「謝らなくてもいいけど……」
史花にも、父親と話したときの気持ちを話してはいなかった。
(怖い……あのときのことを話すって、つまり)
――自分は京輔を捨てた。
――そのくせ、寂しさに耐えられなくなって誰でもいいから傍にいてほしくなって。
(父さんを見捨てて逃げた母さんと、同じ……)
そう思った、あのときの自分の汚い部分を、京輔に晒すことになる。
「……」
不安げな瞳で、京輔を見る。
「…*****************************
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