私には解っていた。
治兄が成し遂げたい事、胸の内に隠していた事を。
知った当初は、唯々信じられなかった。
何故治兄はこんな事を知っているのか、そもそも何時から知っていたのか。
考えれば考える程、解らなくなっていった。
でも今までの治兄の意味が解らない行動も、この事に繋げれば合点がいく。
治兄が動いてるのは、世界の為。
此の世界が壊れない為だ。
なら私はどうするか。
___治兄の計画に沿って自分なりに動く。
これしか無い。
これ位しか、私に出来る事は無い。
此の儘では私にとって最悪な未来が訪れる。
解っているのに何もしないで厭な結末を受け入れる、なんて私には出来ない。
しない後悔より、やってからの後悔の方が余っ程良い。
私が治兄を護るって決めたんだ。
今の治兄は独りぼっちで、誰にも頼らずに自分だけでやり遂げようとしている。
だから私が治兄を護るよ。
全世界を敵に回してでも、護ってみせる。
私が出来る事は何だってするからね。
私の為にも治兄の為にも、後悔が残らない様に確りとやり遂げるんだ。
私が想い描く結末にする為に。
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ここまで読んでくれて有り難う!
今回はちょっと短めでした。
次の話から急に展開が早くなるけど、そこは温かい目で見てくれると幸いです!!
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