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蜂蜜きな子
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#犬
ここと🌹🫶 @低浮
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みみ
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二章目行きます
普か6月のプレスレットをもらってから、私はそれを一日も欠かさず身につけていた。
手首でシャラリと鳴る小さな三日月は、私がこの世界に繋ぎ止められている唯一の証明のようだった。
だけど、その約束の証を、司が面白く思うはずがなかった。
ある日の放課後。普が先生に呼ばれて教室を空けた、わずかな時間のこと。
誰もいない教室で夕日を眺めていた私の背後に、気配もなく司が忍び寄った。
「ねえ、露葉」
ゾク、と背筋が凍るようない声。
気づいた時には、同の両腕が私の体を後ろから強く組み伏せるように抱きしめていた。
「つ、かき.かつ?普しいよ.」
「あはは、ごめんね。でも、葉がすうっとえちゃいそうだから、捕まえてあげてるんだ」
司は私の首筋に顔を埋め、深く息を吸い込む。
そして、私の左手首一一普のプレスレットが巻かれた場所に、冷たい指先を這わせた。
『これ、ずっとつけてるよね。あまねとお揃いの約束?」同のが、プレスレットを千切らんばかりの強さで掴む。
耳元で囁かれる声は笑っているのに、その瞳は酷く冷たくて、底の見えない間のようだった。
「ねえ、健康。あまねの月より、俺のほうが露薬のこと好きだよ?あまねなんかじゃ、鰹察を警き止められない.露葉をどこにも行かせないようにできるのは、俺だけなんだから」
「司、やめて…..つ」
「…..なーんてね!冗談だよ、露葉」
私が恐怖で身を強張らせると、司は急にパッと腕を離し、いつもの無邪気な笑顔に戻った。
「じゃあね!」と手を振って去っていく司の背中を見つめながら、私は嫌な汗が止まらなかった。胸を騒がせる不穏な予感が、この時の私にはどうしても拭えなかった。
それから数日後の、酷く暑い夏の夜だった。
普の家に遊びに行っていた私は、2人の部屋の熱気に耐えかねて、小さく息を吐いた。
「ねえ、2人とも。私、近くの売店でアイス買ってきてあげる」「え、本当?露葉、一人で大丈夫?」
普が心配そうに顔を上げる。その首元には、いつからか増えていた白い包帯が痛々しく巻き付いていた。
「うん、すぐそこだから。普はパニラで、司はチョコ、でいいよね?」「わーい!露葉、ありがとー!」
司がベッドの上でパタパタと足を動かして喜ぶ。
「すぐ戻るね」
私は手首の月のブレスレットをそっと撫で、部屋のドアを閉めた。これが、2人の「生きた姿」を見る最後の瞬間になるとも知らずに。
夜の空気はぬるく、不気味なほど静かだった。
近くの売店で3人分のアイスを買い、溶けないようにと少し早足で家へと引き返す。
手元にある、冷たいアイスの袋。早く2人の喜ぶ顔が見たくて、私は階段を駆け上がった。
ーーけれど、普の部屋の前にたどり着いた瞬間。
「…..あ、…..あ、あ、…….」
中から聞こえてきたのは、およそ人間のものとは思えない、普の引き裂かれたよ
うな鳴咽だった。
ドサり、と何かが倒れる鈍い音が響く・胸のざわつきが、一気に確信に変わる。
嫌な予感に手が震え、待っていたアイスの袋が床に落ちて、鈍い音を立てた。
「あまね…?司….?」
震える手でドアノプを回し、部屋の扉を勢いよく開ける。
その瞬間に身を突いたのは、生温かい、圧倒的な鉄の匂い一一血の香りだった。
「……っ、あ………」
視界に飛び込んできた光景に、私は息をすることすら忘れた。
赤。床一面に広がった、おびただしい量の赤。
その中央で、司が血の海に横たわっていた。その瞳は光を失い、もう二度と動かない。
そして、その傍らで。
血に染まった包丁を握りしめ、ガタガタと全身を震わせている管がいた。
「…っ、あまね….?なんで…..どうして….っ」私の声に、普がゆっくりと顔を上げた。
涙と返り血でぐちゃぐちゃになった普の顔。その瞳に映ったのは、私への深い絶望と、狂おしいほどの後悔だった。
「あ…..露葉…….違うんだ、僕は…..僕は…..つ」
普は包丁を床に落とすと、自分の頭を抱えて叫んだ。
私は一歩も動けなかった。霊力があるせいで分かってしまう。司の命がもう完全にえてしまったこと。そして、普の魂が今、完全に壊れてしまったことが。
薄青いが、部園に吹き込む夜風に細れる。
私が一歩管に近づこうとしたその時、ガタガタとえる昔が、私を拒絶するように鋭く叫んだ。
「来ないで….つ!!見ないでくれ、露業….っ!!
「あまね…..。」
「こんな僕、見ないで….!ごめん、ごめんね、露葉….っ。君を、置いていつ
ちゃって……っ」
普は窓枠に足をかけると、最後に私を、あの時と同じ切ない目で見つめた。
手首の月のブレスレットが、部屋の電灯に反射して冷たく光る。
「あまね、ダメ!!」私の叫びは届かない。
普の体は、夜の間の中へと、真っ逆さまに落ちていった。
「あまねーーーー!!!」
静まり返った夜の部屋に、私の叫び声だけが虚しく響き渡る。
アイスは床で静かに溶けていく。
今にも消えそうだった私を置いて、私の世界だった双子は、一現にしてえてしまった。
手首のプレスレットを、私は引きちぎれんばかりの力で強く、強く握りしめた。
コメント
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読了しました……🥀 もう、心臓がぎゅってなったよ。普のプレスレットを毎日つけてる露葉の気持ち、すごく伝わってきた。それなのに司のあの笑顔の裏の冷たさが本当に怖くて。最後のあの展開、アイスが溶けていく描写が余計に胸に刺さる……「見ないでくれ」って叫ぶ普の絶望が痛いほど伝わってきて、しばらく動けなかった。ふたりとも、どうしてこんなことに……。続き、ちゃんと受け止めたいです🌙