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道化としての私とはなにか

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道化としての私とはなにか

9 - 第9話正義の記録

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2022年10月24日

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刑・リンチ・復讐 報復、仕返し、仇討ち、制裁、報復行為、復讐を果たす、報復する、仇を討つ、仇を取る。

自暴自棄・自滅願望・破滅願望 自殺願望、死への憧れ、破滅願望、自殺衝動、死にたいと思う気持ち、自傷癖、自虐趣味、自爆テロ、自殺志願者、自殺マニア、自爆テロ犯、テロリスト、爆弾魔、爆弾人間。

病名:水泡花病 最近、奇妙な病気が発見された。発病した人間が何か強い感情を抱くと、突然身体の一部が水泡になり、弾け飛んでしまうというものなのだ。しかもこの病気は、発病者が死亡するまで止まらないらしい。

絶望、失望、落胆、希望を失った者の末路、虚無感、無気力、生きる意味を見失った、生きている価値がないと思った、人生に見切りをつけた、人生を後悔している、自分のことを哀れんでいる、自分に自信を持てなくなった、生きることに疲れた、自分を責めている、自分が許せない、もう生きていたくないと強く思った。

他人事ではないのだ……。

「さあ、みんな!盛り上がっていこうぜ!」

「よっしゃー!!いくぞぉ!!」

「「うおおおおお!!!」」

今日もまた始まった。

「はい、どうぞ~。お待たせしました~」

ここはとあるレストラン。俺はそこで働いている。俺の名は、伊織。どこにでもいそうな普通の高校生だ。ちなみに今、接客をしているのは店長の娘さんである。名前は優奈ちゃん。まだ中学生でありながら、その可愛らしさと明るい性格から店のマスコット的存在になっている子だ。今日もまたいつものように仕事が始まると思っていたのだが……突然それは起こった。

「お客様ー!大変申し訳ございませんでした!」

なんと店長が土下座をしたのだ。それもかなり深く頭を地面につけている。こんなこと今まで見たことがないし、ましてや自分が働く店で起きたことだとは思いたくなかった。それに客に対してそんなことをしている光景を見るなんて初めてだったので、言葉が出てこなかった。

「ちょ、ちょっと待てよ。何があったんだよ」

ようやく声が出たと思ったら、この質問しか出てこなかった。



「実は昨日うちの息子が酔った勢いで、女の子をナンパしていたんです。その子はどうやら親御さんの知り合いの子で、息子はその子を無理やりホテルに連れて行こうとしていたんですよ。その時たまたま通りかかった私がそれを止めようとしたところ、急に暴れ出した息子の拳が運悪く私の顔に当たってしまったのです。私としても正当防衛とはいえ暴力を振るってしまったことに変わりはなく、警察沙汰になる前に示談で済ませたかったわけですよ。しかし息子は一向に反省の色を見せず、挙げ句の果てには私のことを『俺の父親に言いつけるつもりなのか』などと脅してきたんですね。そこで仕方なく息子を訴えようと思いました。えぇ、正当防衛を主張して。……あぁすみません、話が逸れてしまいましたね。さて、ここで問題なのは息子が訴えられた場合、こちら側が圧倒的に不利だということです。なんせ相手側の父親が警察官なのですから。でもご安心ください!この裁判は必ず勝ちますよ!」

弁護士の言葉に裁判長は少し眉を動かしたが、特に口を挟むこともなく続きを促した。

「ではまず今回の争点について説明しましょう。第一の争点はこの写真です。被害者である私の息子である健介が加害者の田中くんに襲われているところを撮ったものですが……」

「異議あり!!」

すかさず一人の男が声を上げた。

「そんなものは証拠として認められません。何故ならその写真を撮影した人物は被害者の知人であって第三者ではないからです。それに、もし仮にそれが第三者による撮影であった場合でも、被害に遭った当事者の同意がなければ証拠としては採用できません」

「えぇっと……つまり?」

「あなたの訴えている内容は全て却下されました。お引き取りください」

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