私
には何もできないよ! あぁ、私にできることなんてたかが知れてるしね!! 君にだって無理だよ! 君なんかに何かができるわけないしね!!! そんなことわかってるんだよねー? それでも、君は何かをしようと思うのかしら? おぉっと? それじゃあ逆に聞こうかな? 君に何ができちゃうっていうの? えぇ?? ほらほらほら! 言っちゃいなよ〜??? ほれほれほれっ!! はいっ、時間切れ〜♪ 結局さっきと同じ質問になるんだけど、君は一体何をするつもりなのかな? 答えられるはずがないよね☆ 私にもわからないもん♪ でもね? 私にはわかる気がするんだよねぇ……。
この先、君の前にはどんな選択肢が現れると思う? それは全部、君次第なんだ。
だから頑張ってね。応援だけはしてあげるわ。
うん。やっぱり、そうだ。
僕は間違っていなかった。
やはり彼女は正しかったのだ。
彼女の言葉は真実であった。
ならば、僕もまた、彼女のために動かねばなるまい。
彼女が求めるものを、与えよう。
彼女に報いよう。
彼女のために、全てを捧げよう。
そうすればきっと、彼女とまた会えるはずだ。
その時こそ、僕の出番だと気づいたんだ。
僕だけが君を救うことができるのさ! 彼女のためにできることは何でもしようと思った。
僕は自分の命に代えてでも彼女を守るつもりでいる。
彼女の笑顔のためならどんな犠牲だって厭わないよ。
彼女が幸せならそれで良いと思うし、それ以上は何も望まない。
僕はね、彼女だけのために生きていきたいんだよ。
彼女はとても優しい子だから、きっと許してくれるよね? 大丈夫だよ、心配はいらない。
僕はこれから先もずっと君のそばにいるから、どうか安心してほしい。
僕は彼女のことが大好きだし、愛している。
この気持ちだけは誰にも譲れないんだ。
今さら気づいても遅いかもしれないけど、こんなことになって初めてわかったことがある。
それは、やっぱり僕は彼女のことを心の底から大切に思っていたということ。
あの日出会った時から、君は僕の心の支えになっていたんだ。
ねぇ、もう一度だけでいいから笑ってくれないかな? お願いだからさ……。
もう二度と会えないなんて言わないよね? だって君は約束してくれたじゃないか! この世界を一緒に救うって!! なのにどうしてそんなことを言うんだい!? 君がいなくなってしまったら僕はどうやって生きていけばいいんだい? 僕にとって君は全てだったんだよ? 僕の全てを奪った奴らが憎くて仕方がないよ! でもね、あいつらを殺せばきっとまたあの頃に戻れると思うんだ! だから待っていてくれ、今すぐ君のところへ行くから!!! あぁ、早く会いたいよぉ。愛しのマイハニー♡
『おいおい、こんなところにいたのかよ』
薄暗い部屋の中に足を踏み入れて、俺は声をかける。返事はない。ただ、虚ろに開かれた瞳だけがこちらを見つめていた。
『もうすぐクリスマスだってのに、部屋に閉じこもりっぱなしじゃあねぇ?』
そんな皮肉めいた言葉を吐いても、やはり反応はなかった。いや、そもそも俺の声など聞こえていないのだ。
ベッドの上で横たわる少女――天川三月は、焦点の定まらない眼差しで天井の一点だけを見続けている。まるで魂を失った人形のように、ぴくりとも動かずに……。
『お前は本当に困った奴だよ。まったく世話が焼けるぜ』
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