🌩️🦒右詰め

初めまして。usm受け増えて欲しいですね、切実に。同士待ってます。

口調指摘も待ってます。

⚠︎︎usmが後天性ts(女体化)してすぐ戻ります

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ある朝。衝撃的なLINEが届いた。

[やべえテツ！ 俺女になっちゃった！！]

tt「は…？」

tt「はぁ〜〜っ？？？！」

そう、ある朝、宇佐美リトは女体化した。らしい。

いや待て待て待ってくれ。 俺はリト君が好き、でもそれは単なる片思いで立ち位置的には仲間もしくは親友ポジ、それが俺、佐伯イッテツである。

それで？リト君は？後天性TSして？は？

俺主人公(女体化)の親友ポジの奴？

えっ、無理だよ地雷だよ。 俺は別にリトくんが好きなわけであって女体化したかどうかは全く関係がないということを頼むから言わせてくんないと困るって！！言う人いないけどな！

とまあごちゃごちゃ考えたって仕方がない。 のは分かってるけどもなんで今日なわけ？ 俺が後天性TS苦手なの知っててリト君と遊びに行くこの日にしたってコト？

いやほんとにこれKOZAKA-Cの仕業なら普通に許せないんだけど。小賢しいどころじゃないよね？

ともかく今日の予定はなしにする？いやでも本人次第か…とりあえず電話だ、電話！

tt「えーー、もしもし？リト君？」

rt「おつ〜。 いやぁ、マジごめん！遊びに行く予定だったのに厄介なことなっちまったわ〜」

いつも通り元気な声でそう言葉が返ってきた。でもいつもの声とは少し違って、女性らしさのある声をしている。 俺としてはリト君がこんなに平気そうなのか分からないんだけど…

tt「いやいや！しょうがないよ。どうせKOZAKA-Cの仕業だろうし、リト君は悪くない！」

…よく考えたら今はリト｢君｣も違うの？…うわ、嫌だ〜！！俺は絶対に君付けを突き通そう

rt「まあそうだよなぁ〜、 あ、そう、で集合はあの辺でいいんだよな？あの、えーっと」

tt「エッ」

tt「普通に行くやつ？もしかして」

rt「元々約束してたしな、やでも若干服でかかったり厳ついかもしんないわ！wウケるな」

普段通り過ぎて怖い。怖いよ。 というか君がそれを言っちゃったら俺が断る理由が無くなっちゃうじゃん。

行きたくない訳じゃなくて、距離感が掴めないじゃん！俺は女の人として扱うつもりはなくても周りの人から見ての問題ね？！

…さっきから脳内で言い訳ばっかりしてるな

tt「じゃ、じゃあまあ気をつけて…」

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厄介なことになったなあ、本当に

…ってかテツ待ってる最中、なんか横の方でずっと喋ってくる人いんだけど。え？もしかして俺ナンパされちゃってる？マジかよ

rt「あのぉ…もしかして僕ですかね？」

と聞いてみれば男はなぜか驚きつつも首を縦に振りよくある誘い文句をつらつらと口にしていた

まあナンパなら無視するか。と、またしばらく無視していると男の手がこちらに触れようとしているのに気づいて思わず振り払ってしまった

すると思ったよりもバチン、といった痛々しい音が響き、焦りに焦った俺は…

逃げてま〜す！！

だってだって、一般市民への危害がなんとかみたいな感じでなったらやべえって！！でも正当防衛だしなぁ？！

tt「…リト君？」

rt「えっ、テツじゃん！！」

ようやく待っていた本人に安堵し、それと同時になぜ逃げている最中に鉢合わせたのか、なぜ女性の姿の俺が分かったのか…細かいことは色々あるがひとまず安心か

tt「あっ、ほんとに？人違いじゃなく」

tt「よかった〜〜〜… というか、そのまますぎじゃない？身長、まあ低くはなってるけど女性で俺と同じくらいってどうなの？？」

rt「ちょっとストップ。話しすぎな？」

tt「アッ、ごめん…」

こういう時ガチで素直に謝るのがテツの良いとこ、つか面白いとこだよなぁ と思ったり。

俺の姿は非日常なのに、いつも通りなそんな会話で腑抜けてしまった。

そして俺たちはようやく目的地に歩き出すのだった。

rt「つかどうよ！会ってみて！」

急にそんなことを聞いてくるもんだから思わず飲んでいるものを吹き出しそうになってしまう。

もしかしてこれ聞くために遊びに来たんじゃないよね？

tt「えっ…そんな、うん、まあ… 」

実際… タイプかと言われたらまあ。 いや、男のリト君が好きなことは置いといてね？ まあ元のリト君と同じように中々胸筋(？)が発達しているのでどうしてもそこに目が行くけど。 いやタイプとは言ってないけどね？

rt「…ぶはっ！お前見すぎ！わかりやすすぎだろ！」

やべぇ、流石に童貞ムーブかましたか…いや、そんなことじゃなくてやっぱり、声の高さ以外は笑い方もそのままだ。コココッと鶏みたいに喉を鳴らして、豪快で男らしいこっちまでつられそうになるあのリト君の笑い方のままだ。

tt「なんか、そのまますぎない？さっきからリト君がリト君でしかないんだけど！！」

rt「いやそりゃ俺だからな。」

そのあと少しだけ無言の時間が続いて彼は口を開いた

rt「…あのさぁ」

tt「うん？」

rt「すぐ戻りそうな気がするからこんなテキトーに話せてるけど、 戻んなかったらどうしようなぁ」

そういつものように…とはいえないような少し不安を抱いたように君は笑った。

そっか、不安か。そりゃそうか。

リト君だってヒーローである前にただの人間なんだから。

もしかしたら俺がずっとそのままだと思ってたさっきも、あまりにも上手いリト君の演技に惑わされてただけかもしれない。 もしかしたらね。

…演技が上手いところも好きだけど、そういうのは困るなぁ。なんて

tt「…俺は、今のリト君も嫌いじゃないよ。リト君が体以外何も変わってないことくらい分かったからさ」

rt「そう？これありがとうでいいのかわかんねぇんだけど！w やっぱ可愛い方がいいか？」

嫌いじゃない、間違いなく 本心から出た言葉だ。

だって女の人になったってリト君は弱くなったりしない、よくある親友ポジションのヤツなんかよりよっぽど強くて、無力さなんて感じない。

それでもこんな弱ってるリト君、見たことないや。と言っても分かりやすく弱ってるようには見えないけど。

これは言いたいことを伝える一世一代のチャンス、かもしれない

tt「…嫌いじゃない。でも、俺は強くてかっこいいそのままのリト「君」が好きだから。元に戻ってくんないと困るんだよねぇ。 どうしようね！！」

伝わるのかは分からない。 これを慰めだと捉えるのか告白だと捉えるのか、リト君はどう思うのかな。もっと君を知りたい。

rt「え」

そんな漏れ出たような声と共に、アニメみたいな煙が出て、 気づけばいつも通りのリト君がそこにはいた

安堵と少しの驚きのせいで、さっきまでの振り絞った勇気についてきた緊張も吹っ飛んでしまった。 とにかく元に戻って良かった。本当に

tt「ぅおお！！リト君！戻ってんじゃん！！うーっわ！マジで良かったー！！！！」

rt「あ、え？うお、まじじゃん！！てか声デケェよ！抑えろ！！」

いや君も人の事言えないだろ。

というのは多分言わなくても分かるだろうからあえて言わないであげよう

リト君はひとしきり笑ったあと、少し考える素振りをして言った

rt「なあ、テツ」

tt「何？リト君」

rt「…どうなの、今の俺は」

tt「今の…って、男のってこと？」

rt「っ、だから！今はタイプじゃねえの？って聞きたいんだってば！」

…なるほど

どうやら俺の気持ちはしっかりと伝わってしまったらしい。しかも、中々いい展開だ

珍しく茶化さずに素直に顔を赤くして照れるリト君はあまりにも可愛かった。 はァ…これがギャップ萌えってやつですか…

だから俺は気持ちよく答えてやったよ

tt「もちろん｡さっきよりも断然好みだね！！！」

ってね。