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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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三年とうげ
二
ある日のこと、隣の村へ用事に出かけたおじいさんが、帰り道に三年とうげを通りかかりました。
おじいさんは、言い伝えを思い出して、足元をよく見ながら、一歩一歩、静かに歩いていました。
そのときです。草むらから一匹のうさぎが、ぴょんと飛び出してきました。
「うわあ!」
おじいさんはびっくりして、すてんとひっくり返り、とうげの坂をころころと転がり落ちてしまいました。
「大変だ、大変だ。一度転べば、三年きりしか生きられぬ。おれはもう、あと三年で死んでしまうのだ。」
おじいさんは顔を真っ青にして、泣きべそをかきながら、命からがら家へ逃げ帰りました。
二段落 終わり
コメント
1件
おじいさん、転んじゃいましたね……「三年とうげ」の言い伝えをちゃんと気をつけて歩いていたのに、うさぎが飛び出してきてびっくりひっくり返る、というのが何とも運が悪くて切ないです。顔を真っ青にして泣きべそ、命からがら帰る姿が目に浮かんで、もう寿命を意識して生きるしかないのかと思うと胸が痛みました。続きがとても気になります。