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病院のカウンターの人「なにかご要件でしょうか?」
三郎「っ、山田一郎って今居ますか?」
病院のカウンターの人「はい、306号室となります」
三郎「ありがとうございます」
三郎「一兄!!!!」
一郎「、三郎か、?!」
三郎「良かった、まだ元気なんですね」
一郎「お前わざわざここまで来たのか?」
三郎「はい、二郎が珍しく僕に行ってこいと言ったので来ました、」
一郎「知ってるとは思うが、通り魔事件も起きてるからな、そこらのホテル泊まるなら気をつけろよ」
三郎「というか僕の年齢的にもそうですがホテル入れるんですか、?」
一郎「う~ん、身長もそこそこ三郎はあるから上手く騙せるんじゃないか?」
三郎「それならいいんですが…」
一郎「ゲホッゲホッ、カヒュッ」
三郎「一兄!?大丈夫ですか!?」
一郎「すまないっ、カヒュッ、誰か呼んでくれ、ゲホッゲホッ、流石にきついッカヒュッ」
ポチッ(ナースコールを押す)
看護師「どうかしましたか…って、様態が…」
三郎「すみません、急に状態が変化したようで、」
看護師「今すぐ見ますので、少し下がってください、」
三郎.side
一兄は状態が急変してしまった…。
次は無いディビジョンラップバトル、
初戦敗退のバトルで、
一兄の未来に次は無いのかもしれない
僕がこう言うのも嫌だけど、
正直、二郎なんてどうでもよかった
兄弟として僕は最低なのかもしれない
けれども、僕の方が年下なのに、馬鹿な二郎だからこそ勉強などを教えて貰ってるのが憎かった
二郎とはバトルにも出たくなかったし、
兄弟だとも思いたくなかった。
僕には2人もお兄ちゃんはいらない
一兄が居れば十分
この人生、終わらせちゃっても悪くは無いな
医者「三郎様、誠に申し上げにくいのですが…」
三郎「…そうですか。もう分かりました。帰りますね 」
医者「あ…はい。」
こんな終わらせ方でよかったのかな…。
あの時の一兄の顔、何かを手放したくなかったような顔をしてた
The Dirty Dawg…。
あの時のチームの碧棺左馬刻のことか…?
あのバトルで2人は和解した
分かり合えた
最期に見た顔が僕で良かったのか
碧棺左馬刻…。
あいつも呼べばよかったな
せっかく分かり合えた仲だ
最期に会えなくて悲しいという気持ちはなかったのだろうか
一兄…すみません。
使えない弟で…
二郎にも伝えなきゃ
プルルルルル
三郎「もしもし二郎」
二郎「どうした?兄ちゃんに何かあったのか?」
三郎「ああ、もう、一兄は居ない」
二郎「はっ、?」
三郎「それだけ。じゃーな」
ピッ
三郎「…もうホテルに行くか」
遅れました。
次回連投 2025.7月16日18時以降