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???「ちょっとあんた面貸しなさい」???「えっとぉ……なぜそんなに怒っていらっしゃる……?」
「雨花」が「桃時に詰め寄られている。その理由は……
桃時「夏休み前の期末テストのことよ」
雨花「た、確かにわたしはその時サボったけど、その後ちゃんと……!」
桃時「何でサボったのよ」
雨花「え?気分じゃなかったから……」
桃時「そのことを橙に教えたら、ご立腹なされたわ」
雨花「何で教えちゃうのさ?!?!」
桃時「夏休み前はみんな夏休みのことで夢中で期末テストの存在を忘れてたのよ。もちろんあんた以外の生徒会メンバーはちゃんとテスト受けたけど」
雨花「は、はぁ……?」
桃時「それで橙が自然な感じで夏休み後に聴いてきたのよ。「雨花さんはテストどうだったんですか?」って。だから……」
雨花「だから……?」
桃時「つい素直に応えちゃったってわけ!いっけね!」
雨花「何が「いっけね」だよ!!てことはわたし橙ちゃんのお説教を受けなくちゃいけなくなるじゃん!!!!やばいよやばいよ」
桃時「出〇さんか」
雨花「どうしたら……よし、死のう」
雨花は窓から飛び降りようとする。
桃時「はぁ!?バカバカ!!もちつきなさいよ!!」
雨花「そうさ!わたしは死んで月に昇って餅をつくんだ!!」
桃時「その餅は一体誰が食うのよ!!あんたしかいないんだから自給自足になるじゃない!」
雨花「大丈夫だよ!!月にはきっと先住民がいるから!!」
意味の分からない会話を繰り広げる雨花と雨花にしがみついて離さない桃時。
???「何してるんです?」
雨花「げげっ!?」
桃時「橙!こいつが月まで餅つきに行くつもりなのよ!!」
「橙」が雨花、桃時に話しかけてきた。
橙「くだらないことしてないで……雨花さん?あなた期末テストサボったのは本当ですか?」
雨花「ひぃぃ!……はい本当です……」
橙「…………雨花さん」
雨花は殴られると想い、あたふたしている。
しかし……
橙「雨花さんはどうしていつもサボるんですか?」
雨花「……え?」
橙の声は、怒りも呆れもない。純粋な疑問を持った声色だった。
橙「雨花さんが授業をサボるのはずっと疑問だったんです。雨花さんは周りが直接被害をこうむるような悪いことはしない方だと想ってます。でも、唯一雨花さんがしている悪いことの中でサボりは周りが直接被害をこうむるものです。どうして雨花さんはサボるんですか?」
桃時「確かに人に迷惑を自分からかけたいとはあまり想わなそうよね」
雨花「…………」
雨花は、「何も映っていない目」で言った。
雨花「あはは!わたしは橙ちゃんたちが思ってるような優しい人間じゃないよ。わたしはクズにすらなれない奴なんだから!しかも開き直ってるし!わたしはただ面倒くさくてやってないだけ!授業がめんどいだけだよ〜……何か目的があるわけじゃない」
雨花はニコッと笑う。
橙「それなら……説教するしかないですね……」
雨花「へ?」
桃時「そうね……」
橙と桃時は目をギランと光らせ、雨花をみつめる。
雨花「そ、そのようなお目めでみないでくだされ……あ、は……」
橙「さぁ……」
桃時「覚悟するのね」
雨花「みぃぎゃああああ!!!!」
雨花はボッコボコに殴り飛ばされたそう。
橙「因果報応ですっ!」
桃時「自業自得ね」
雨花「わたしが嫌いな言葉同率一位をそんな簡単に発して……ばたりッ」