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((放課後。屋上。夕焼けが校舎を染めている。🐶が少し緊張しながら待っている))
🐰「遅くなった」
🐶「ううん、俺も今来たとこ」
🐰「……話、聞きたいって言ったのはおまえだよな」
🐶「うん。ずっと気になってたんだ」
🐰「……俺さ、正直に言うと、ずっとおまえのこと避けてた」
🐶「えっ?」
🐰「話しかけられると、どう答えていいかわからなくて」
🐶「なんで?」
🐰「……俺が弱いの、バレるのが怖かった」
🐶「弱いって?」
🐰「昔、家のことで色々あってな。誰にも言えなかった。……だから人に触れられるのも、近づかれるのも怖かった」
🐶「そんなの、俺にだってわかるよ」
🐰「でも、おまえは違う。素直で、いつもまっすぐで。そういうおまえにどうしても甘えられなくて」
🐶「甘えていいんだよ?ヒョン」
🐰「……」
🐶「俺はヒョンの隣にいたい」
🐰「……俺も、ずっとそう思ってた」
((二人が少しだけ距離を縮め、夕陽が二人を優しく包む))