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ウーロンは啓司の両親、八郎とサツエの抱擁の一大イベントを夜通し見逃さなかった、大切な一人息子の生還は幼きセピア色の想い出のアルバムの再来のあの頃の“彼”を彷彿とさせる1リットルの涙……良かった。こんなにも愛されていたー下級の死神にもプライドの矜持とマイ・ルールが有る。リュークとレムは猛省して腹を切り詫びる己との会話にリミッター解除の呪縛を鑑みて組織人としての警察内部(警視庁)の【旋律】、【戦慄】の序曲の崩壊を神話に抗い“生命”のきらめきを欲している……生の実感!
「母さん。痛い」
「良かった……良かったっ」
「早く着替えろ、事件に巻き込まれなくて幸いだ。物騒な世の中だからな」
「友達の家に寝泊まった。心配かけてごめん」
「そういう時は一言LINEを送れ!! しつけの悪い馬鹿者」
『……同情心の慣れの果てやな。わいはええ、リュークもレムもアホやってん』
暖房の灯油ストーブが暖かく魂ごと蘇生させる、煌びやかな生命の“ときめき”は稲場加七子の鋭き勘の智略と共に【王の器】としての金色の表紙のレポートを待ち侘びた新世界の歓声とウーロンの呆れ果てた失意の滞った声に泣き咽ぶ世界の哀しみを示していた。夜が明けるー噂は忽ち広がっては闇の胎動を聞きそびれて悪寒を呼覚ます悠久の記憶とこの国【大日本】を消えないこだまに熱視線を送らざるを得ない状況を支配下に置く。櫛引悠貴……二度目は無いと思え、光化学スモッグの硝煙が都会のビル群の接地面を通じて飽くなき探求心の新郎新婦、文章と耀子の愛娘を洗礼に処した。
「パパは可愛いね~ノートが人を殺す時代なのよリナセ」
「このワイドショー本物なの??」
「外は怖いのよ~学園都市封鎖だって! 夢のキャンパスライフはリモートワークの巣囲いね。文章」
「車で買い出し行ってこようか? ライフ・ラインの速報見なきゃ」
「アイツ等が犯人なんじゃないの~?? 伊藤啓司、櫛引悠貴!! 警察官も二人死んだじゃない」
耀子は鏡と睨めっこで愛夫のおむつ交換を見つめている、現世は津々浦々の新事実……どう動く!? 図書委員長の責務が死神界のお三方の感情を律した時→人は冷淡さを知った!DEATH NOTEの確保と王の継承者の証を礎に築き上げる欲望の加速の一途が情念の炎を蝕んでゆく。最期のLINEだったー
「屍姫は嗤ったままだ」
「持ち主はもうこの世に居ない。俺がレポートに書いた」
「久保田!? 鼬ごっこも佳境、天国の方が住みやすいぞ」
「ウーロン何て弱者……死神って殺せるのか、否か」
「警視庁内部の掃除と見せしめだ! 俺がもう一度白紙に染めてやる」
「それは「仲間」と取って良いのか、FBIが敵だ」
「媚びて来るな!! 死神大王の十字架を背負え!!!」
久保田光は金色のノートの所有者、誰にも譲るものか。人間の異界への門(GATE)を閉じろ!! 腐り掛けの毒林檎をしゃぶるウーロンがご主人様に怯えていた学生のノリも強制終了……同窓会が楽しみだ。
「俺が怖いか? 生半可な気持ちじゃ目も合わせられないぜ、召使」
『久保田……お前がサイキョ―の№1や。委ねてええか?』
偶然、或いはー恐怖心と尊敬のディレンマの天秤が揺れ動く定めの夕刻……社会人の大人は意外と自由だ、テストの試験も修学旅行の一大イベントも全く無い。
「誰から甚振ってやるか。ウーロン! 働け!!」
音信不通から数か月後のタイム・リープの別ルート……時間超越の罠が【現神】の陰影を脅かす時。並行世界のIF~パラレルワールドを神の申告が手招きする侮蔑と郷愁の未開封の袋とじを開けつつある。
「哲学書の手引きを“人道”に准え!! 俺を説得させてみろ」
『久保田……幾ら欲しい? 頼むから言ってくれ』
AB高校の卒業式は無事にバトル・ファイトの残り香にもめげずに終止符を迎えた、ギャラリーの組織人としての運命共同体の守りたい最愛が空を駈ける。リュークは櫛引悠貴の葬儀に参列するかの如く、レムを奉った……只の何某!!
「稲場さん」
「谷口さんですか? 久しぶりですね。その薬指の指輪……体調の方は?? 聞きたい事が沢山」
「生後2か月の娘は妻に似てべっぴんさんに成りますよ。僕似じゃなくて良かった、ノート事件も有りますし、大変な時代ですね」
喪服姿の二人は線香に火を点けて黙祷した。まさか同級生にまで……怪事件の真相は警察の一部が握っている痴態だ。間違い無い報道!
「恐妻家なんですよ。スマホの親権も総て」
「もっと食べて下さい。細身の体では新時代の到来に持ちませんよ?」
「ホラ」
胸ポケットのLINEの着信。バレバレ!! 耀子の声が聞こえて来そうだ。リナセは哺乳瓶を元気に齧っている頃合い……刑事や弁護士の立会人は席を外している……霊柩車?
スイタイシテイクブンメイ。
リュークはレムが不憫だった。あれだけ想いを寄せていた持ち主が王のノートによって始末された、金色の叫び! レポートは久保田光の手中に収まっている、伊藤啓司は記憶を無くし美術館のスタッフの補助員の仕事に追われる毎日……母も父も共働きの日々の中で失ったパズルの破片を心の奥底に秘める昼夜ー
「お客様。チケットの方は……」
久保田が藍色のコートと銀色のピアスを輝かせて言う。
「性格悪いのはどっちの親譲りだ、OB」
「はい?」
真夏の出来事。ロビーの大広間は一般用に公開されていて数十点の絵画が目立つ、記憶の欠如……死神何てろくなのが居ない!
「デスノートの裏事情の方に精通は或るのか」
「仕事が有りますので」
冷淡な口調の処世術が隠しきれて無い……引退者。監視カメラが右往左往ひしめき合っている。耳障りの良いナレーターのBGMが二人の内情を鑑みる、久保田が首のネックレスを指で弾く! 死神使い、か……悪くない通り名。生憎だが健全な精神、肉体など借り物の仮初の生命。一枚のメモに触れさせる。ウーロンが静かに実体化した!
「櫛引は俺が殺した。論より証拠」
蘇る記憶、司る運命ー数か月の言動、行動も総べて新世界への“ドリーマー”の戯言。死後の世界≒非常識の異界へのGATE!? 殺人の証明が傷痕を疼く虚構の時刻となり【邂逅の矜持】(プライドを)死期に贖い加速させる美術館の戸惑い、甚だしい覚悟を産むー伊藤啓司は舞い戻った。リュークの声が耳元で鳴り共鳴する、神の逆転劇が第二幕のDEATH NOTEのバトル・ファイトを激戦の狼煙と化した! 久保田の気遣い……? 全て司る“舞台袖”の一ページを武器に絶え間無い叙事詩を創成する戦闘の鐘の音色を高らかに宣告する!!
『馬子にも衣装……生還なしもべに息づく魂の記憶、俺なら解る。お前なんだろう? 櫛引の二の舞か』
「金色の“王”≠世界の引導、遣るべき仕事が見え隠れした。お袋と親父に合わせる顔を見立てろ木偶の坊」
『ククク。それ相応の価値と見た』
久保田の死神が弱々しい声で感動している……ノートは三冊?? 新しい神々の王の血族足る墓荒らしが「魂売り」と化けて出てきそうだー敬えしもべ!
「天国の居心地はどうだった? 悠貴と落ち合ったのか」
「貴様」
静寂と冷静さを装う二人と二匹。アイツはあの世から戻って来ない……王の手記が原因なのは一目瞭然の真実、レムが哭いた。根暗な他者の新世界はもう終いー王VS啓司の心理戦の試みが再スタートの銃弾を鳴らす! 高校生では居られない成長と脳髄の保管と記憶置換のタイム・リープの時間逆行が並行世界の別ルートとIFの展開を指し示した同然の義務、フィナーレなど俺が決める! 久保田が笑いながら去って行った。監視カメラで捕らえる男の動きが思考の第六感となり死をも超越するー
「負け……? 蹴散らす」
櫛引悠貴が何時もの様に煙草を吹かす、これも夢現? レムの姿が無い。逃げるのか雌豚……これが惨状の浪漫、その場しのぎの連続ー批判ごっこも終い。台本貸せ放送作家!!
「何だ手前ェ等」
死神の顔が立たなかった、“涅槃”行きの夜光闇バスならエンジンがショートしてゆく……ぶっ飛ばすぞ
『お前なのか、久しぶりだな。私の声を聞け』
「レム。働くぞ」
二転三転する運命のGATE……AB高校での走馬燈なら掻き消した、大人の関係はギブ&テイクーどっちがガキだ?
「女子何て親に縋ってろ、ピースメーカーは鋼のヤラセ劇場か?」
『勇ましい程の覇気だな。そうこなくては、お前の幸せとは今現状か』
「質問してるのは俺の方だ。偉そうに風纏うなよ、そういう系」
レムが大笑いする……。これを欲していた、都合の良い解釈なのだ。人生なぞヒト任せの鬼畜の所業! ある種の快感!! ノートの所有権を放棄してまで選んだ甲斐が有るって事実→Are you ready?
「壁なんざ消し飛べ。来世は鉄拳の裁きだ、それくらい解れよ悪霊」
ウーロンが死んだ? 犯人は間違いなく……行き急ぐ魂の交響曲がピリオドの向こう側の世界を創生した証明と煮え滾る“血族”のネバーランド!! 貸せ。
『お前は良い、いつも戦ってばかりだな。血が腐るほど』
「久保田光に憑け。野次馬のギャラリーごときが勝手にテンション上げるなよ、俺の世界はここに在る」
世界は簡単で感嘆した。森林浴→詩人の仕事?? しもべの下世話など知ったことか、新時代だか何だか背負えた証拠を見せろ火炎!!
「俺はずっと探していた、自分の或るべき場所を。指図したら骨鳴らすぞ……ビビってんのか処女」
お袋の母乳の思い出に依存して朽ち果てる気満々、虫唾が走る展開だ。起承転結と序破急書け詩人B!!
「本音と建前も使いこなせない奴が大人ぶって説教か? 殴るぞ薄化粧」
『……』
いい加減なプライドは捨てる、俺の戸惑いと英気の中で終末のエデンを謳えパンピー風情!! 理解と尊厳の意を唱えろ啓司!!
「痛ぇか、苦しいか、逃げたいかド三流?? 手加減すんなよ。心ノ臓止めてくれる」
『……』
死神界に激震走る!! 止めてくれ、痛いんだ。不良だか知らんが怖い……俺等はピーピー泣いて終わりの余生なのか? 神様~(泣)
「神? 誰の事言ってる。歯食いしばれ」
『分かった!! 私だけを攻撃しろ!!』
レムが荒廃したこの世の片隅でノートとの復活を待ちぼうけしている。刻が時となり知恵がマグマのビート(胎動)を剞む……恥を知れ社畜!!! 王のノートは黄金色の存在、時代はここまで来た? 遅ェ!
「俺を舐めるなよ。地獄か天国、選べ相棒」
覇気がオーラと成り儀式の祭典を夢見させてくれたー光!! あの時の高校の屋上での出逢いをもう一度ってか、レム。俺はお前ほど優しくも無ければ奥手でも無え。命の削り合いをしたい……誰でも良い、オレトタタカエ。選ばれし者は決闘者の血潮を焦がす【敗者を殴る男である快感】と同化した。仲間同士で傷舐め合って幸せかオナ中??
「同じ厨二病って意味だ弱虫。腹くくれ」
済世の愛? レムが死せるー次はお前なのか。関西弁のひ弱なクソガキの後追い……ありがとうって言ってほしいのか? 悪魔ー今頃、啓司は二度目の人生を謳歌しているに違いない、弱々しくて話にならねえ!
「本気出して楽しいか、啓司。能あるなら拳隠せ……大人の対応も取れないならも一回書いてやる」
マグマの火が炎となり猛るー
文章と耀子は川の字になって熟睡中だった。守りたい、この幼過ぎる生命と愛する人を……
「文章。起きてる……?」
「ん……うん、眠いけどね」
「毎日ありがとう。1000%愛してる。キスしていい??」
「うん。二人目、なーんて」
「ダメ」
接吻はリナセの寝顔に隠れて最愛の時間を奏でる、アナタデヨカッタ。。深夜の部屋に天使が舞い降りるーもう大丈夫、だね?? 傷は癒えたヨ……
「耀子。君が好きだ、僕の方がッ」
「今日は危険日ッ!!!」
はい、お口チャック!! なーんだ、お楽しみも御預け。。。死神は見守る、総べての都民と全世界の未来予知を心の底から。
「おやすみ♡」
「うん。眠れるかい?」
リナセは一足早く楽園の扉を開けた!
I LOVE YOU……切ない二人きりの時間、続きは夢の中☆
『エロいな』
傍観者の見物人の振る舞いで文章を呟いたレムのこだまの亡霊が聞こえて来そうだった……リュークは翔ぶ!! 様々な人間模様をこの眼に誓う前までー
『一人暮らし……か、気楽でイイナ』
「みっちりしごいて仕事させる。来い」
真夜中の歩道橋を渡っていた。車から降りて数分、帰宅したアパートは整然として生きた心地がしなかった、少なくともリュークは思っている……大人になったな。
「新しい生命は大切に使う。俺にはけじめをつける権利がある、判るか」
『分かんねェよ。お前ほど頭の回転早くもなんでも無ェ、手加減してくれ……久々の感動の再会だろう?』
啓司はフローリングの床に居座り真黒のノートを取り出した、懐かしき光景。
『学生気分もまた、悪くないってネ』
「ガキはどっちだ! 櫛引は蘇る、レムもそういう性格をしてるからな!!」
『怖ェよ~ムキになる事無ェだろ?』
カーテンもせず六畳一間のワンルームはロフトと繋がり2階の寝室と繋がっていた、このまま徹夜、か? リュークは冷や汗を掻いた……
『お前のそのクセ昔からだな。勘弁してくれ』
「久保田と会った、あれが王の力か」
『多分、おそらくな。ウーロンの仕業で1000%合ってる』
「ピンチはチャンス=二度目は無いぞ……本当に働けるのか!? 受付なんて楽な仕事だ!」
あの頃のまま……二人だけの異様な友情の寸劇タイム。物思いなんて拭けてる場合か!! 啓司の説教が飛ぶー
『俺が全部やってやる。これで文句ないだろう?? 満足したか~~』
「逃げ場なんて無いぞ? ぶっつけ本番だ。今すぐやれ」
『えーー!!』
東京は染まりゆく……神様の一存とそれを支える守り人の意志によって。ノートは三冊、王は叫ぶ!!DEATH NOTEを巡る大男の刺激し合あう一触即発の瞬間を刹那的に??