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タイトル:届かないくせに、近すぎる。- After Party編 -
ライブの大成功を祝う打ち上げは、深夜まで盛り上がっていた。
笑い声と乾杯の音が飛び交う中、スンリは相変わらずジヨンにぴったり寄り添っていた。
🐼「ジヨンヒョン、マッコリついできます!」
🐲「いらねぇよ、うるせぇな……」
いつものようにツンとした顔で受け流すジヨンだったが、その手が少しだけ震えていることに、テヤンは気づいていた。
打ち上げも終わり、帰り際——
メンバーは暗黙の了解で、スンリとジヨンを二人きりにする計画を立てていた。
🔝「スンリ、ジヨンと一緒にタクシー乗れよ。俺らは別で行くから」
TOPが何気ないふうに言う。
🐼「え、でも……」
スンリが戸惑うと、
☀️「お前、今日ジヨンと二人きりで話したいって言ってただろ」
テヤンが、意味ありげに笑った。
🐼「えっ……ヒョン、それ聞いてたんすか!?」
👼「早く行きなよ、グズグズしてると後悔するよ」
D-LITEが肩をぽんと叩く。
🐼「……っ、はい!」
—
車内。
スンリが緊張気味に座る隣で、ジヨンは腕を組んだまま窓の外を見ていた。
🐼(こんなチャンス、今までなかった。言わなきゃ……)
スンリがゆっくりとジヨンの方に身体を向ける。
🐼「ジヨンヒョン……」
🐲「……なに」
🐼「……好きっす」
ジヨンがびくりと動いた。
視線は合わせない。でも、耳が真っ赤だった。
🐼「前からずっと、ヒョンのこと、本気で。ちゃんと男として見てるっす」
🐲「……知ってるよ。そんなの、お前が毎日毎日……顔に書いてる」
🐼「じゃあ、答えてくださいよ。ヒョンはどうなんすか?」
沈黙が落ちる。
スンリが言葉を続けようとしたその時、ジヨンがぽつりと呟いた。
🐲「俺も……お前のこと、気になってた。けど……怖かっただけだよ。全部変わるのが」
🐼「……変わってもいいじゃないっすか。ヒョンとなら」
🐲「……ばか」
小さな声で呟いた後、ジヨンがそっとスンリの手を握った。
🐲「ちょっとだけ……こうしててもいいか?」
🐼「もちろんっす」
—
その夜、タクシーから降りてこない二人の姿を、遠くの車の中から見守っていた3人がニヤリと笑い合った。
🔝「ま、これでやっと進展したな」
TOPが満足げに言う。
👼「ジヨンヒョン、可愛かったな〜」
D-LITEが口笛を吹く。
🔝「スンリ、お前ほんと頑張ったよ」
テヤンは感慨深そうに車を発進させた。
こうして、長い長い両片思いに、ようやく一筋の光が差し込んだ。
やっと両思いになりましたよぉ!