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タイトル:届かないくせに、近すぎる。- ふたりの夜編 -
🐲「……で、ホントに泊まってくの?」
スンリが頷くと、ジヨンはため息をつきながらも、玄関の鍵を閉めた。
🐼「だって、ヒョンが『帰んなくていい』って言ったんすよ」
🐲「言ったけど……それ、ノリっていうか……その場の空気で……」
🐼「俺は本気で受け取りました」
スンリの真剣な声に、ジヨンの言葉が詰まる。
黙ったまま、部屋に向かって歩き出す。その背中を、スンリが少し離れてついていく。
——部屋に入っても、どちらもソファに座ったまま、しばらく沈黙が続いた。
テレビがついているのに、内容は頭に入ってこない。
ジヨンは缶ビールを手にしながら、ふと隣にいるスンリの横顔を見る。
🐲(……なんでこいつ、こんなに落ち着いてんだよ)
スンリは何も言わず、ただ穏やかに微笑んでいた。
ジヨンが、ゆっくりと口を開く。
🐲「なあ……お前、俺のこと、どこが……そんなに……
🐼「……全部」
ジヨンが目を見開く。
🐼「ヒョンの才能も、弱さも、照れると口が悪くなるとこも、ぜんぶ好きっす。……昔から」
🐲「……っ」
胸の奥が、きゅっと音を立てるようだった。
思わず、スンリのシャツの裾をぎゅっと握った。
🐲「……なぁ、キス……してもいい?」
その問いに、スンリは一瞬驚いた表情を浮かべたあと、ゆっくり頷いた。
🐼「……俺から、したいっすけど」
🐲「バカ、黙ってろ……」
ジヨンの唇が、そっと重なった。
それは思ったより優しくて、けれど内側から火がつくように熱かった。
数秒か、数分か。どちらからともなく、唇を離したその瞬間——
お互いの視線が交わり、空気が静かに変わった。
呼吸が少しずつ乱れていく。
🐼「ヒョン、俺……もう我慢できないかも」
🐲「……しなくていいよ」
ジヨンがそっと、スンリの首に手を回す。
照れ隠しも、戸惑いも、今はなかった。
ただ、ずっと抑えてきた気持ちが、静かに、確かに、形を持ちはじめていた。
—
薄明かりの部屋の中で、声もなく、ふたりの距離がゆっくりと溶けていく。
その夜、彼らはようやく「片想い」から一歩、踏み出した。
ネタが無さすぎるChatGPTに書かせようかな
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