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((放課後。下駄箱前。🐰と🐿️が偶然鉢合わせる))
🐿️「あ、ヒョン」
🐰「……ハン」
🐿️「昨日さ、スンミンと話したよ。ヒョンのこと」
🐰「……あいつ、なんか言ってた?」
🐿️「言ってた。“信じたいけど、不安になる”って」
🐰「……」
🐿️「ヒョン、ほんとはまだ、俺のこと忘れてない?」
🐰「……なんで今それ、言うんだよ」
🐿️「俺はちゃんと、まだ好きだって言えるのに」
🐰「やめろ、ハン」
🐿️「スンミンがヒョンの隣にいるの、正直つらい。でも、俺はおまえが誰を選んでも、受け止めるって決めた」
🐰「……」
🐿️「だから、逃げないでよ」
((🐿️が背を向けて歩き出す。🐰は言葉を失ったまま))
((数時間後。夜のLINE画面。🐶から🐰へのメッセージ))
📱🐶「ヒョン、今日は電話できる?」
📱🐰「……ごめん、ちょっと疲れてる。また明日でもいい?」
((🐶の部屋。スマホを見つめて、ため息))
🐶「また、距離できてる……」
((思い切って電話をかける。コール音……が、すぐに切れる))
🐶「……拒否?」
((スマホを握る手がわずかに震える))
🐶「ヒョン……“俺だけ見てる”って、言ったのに」
次の日・朝。登校前の校門前。
((🐶が校門に立っていると、少し遅れて🐰がやってくる))
🐶「ヒョン、電話……出てくれなかったね」
🐰「……悪い。色々考えてた」
🐶「俺のこと?」
🐰「……ああ。おまえのこと、ハンのこと、自分のこと、全部」
🐶「ハンと……何か話したの?」
🐰「……うん。“まだ好きだ”って、言われた」
🐶「ヒョンは?」
🐰「俺は……もう、戻らない。そう思ってる。でも……」
🐶「でも?」
🐰「でも……あいつの言葉が、ずっと引っかかってる」
🐶「……俺じゃ、だめ?」
🐰「違う……そうじゃない」
🐶「……だったら、ちゃんと見て。ヒョンの隣にいるのは、俺だよ」
🐰「……スンミン」
((🐶の声は震えていた。でも、まっすぐだった))