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君の隣にいれたなら

13 - 十三話 “俺じゃだめなの?”

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2025年07月07日

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((放課後、旧校舎裏。静かな廊下。🐰が一人、壁に背を預けている))

🐰「……なんで今になって、ハンのこと思い出してんだよ」

((手の中のスマホをぎゅっと握る))

🐰「スンミンのこと、好きなのに……“俺じゃだめなの?”って、あいつの声がずっと頭から離れねぇ」

((カツッ、と足音。🐿️が現れる))

🐿️「探した」

🐰「……ハン。なんでここに?」

🐿️「ヒョンがここ、好きだったじゃん。昔、よく一緒に来てたろ?」

🐰「……まだ覚えてんのかよ」

🐿️「忘れられるわけないじゃん。……俺、ずっとここで待ってたんだよ」

🐰「……」

🐿️「あの時、ヒョンが急に距離置いたの、すげぇ辛かった」

🐰「俺……怖かったんだ。おまえの気持ちが重くて。自分が壊れそうで」

🐿️「今は?」

🐰「今は……もう、後悔してる。あの時ちゃんと向き合えてたら、違ってたのかなって」

🐿️「だったら……今からでも、やり直せる?」

🐰「……」

🐿️「スンミンは優しいけど、ヒョンはあいつに全部見せてない気がする」

🐰「……それは」

🐿️「俺には、ちゃんと見せてくれたじゃん。弱いとこ、情けないとこ、ぐちゃぐちゃなとこ」

🐰「……やめろよ、そういう言い方すんなよ」

🐿️「ヒョンの全部、知ってるのは俺だよ」

((🐿️が一歩、近づく。🐰の目の前まで来て、小さくささやく))

🐿️「まだ俺じゃ、だめなの?」

🐰「……」

((その瞬間、角を曲がってくる足音。🐶が立ち止まる))

🐶「――ヒョン……?」

((🐶の目が、ふたりの距離と空気を一瞬で察する))

🐰「スンミン……」

🐿️「……ああ、タイミング悪かったね」

🐶「……何してたの?」

🐰「……話してただけだ」

🐶「近すぎない?“ただ”って距離じゃなかったよ」

🐰「違う、これは……」

🐶「……もういい。ヒョンが信じさせてくれなきゃ、俺だって不安になる」

🐿️「スンミン、それは――」

🐶「黙っててくれる?今は、ヒョンと話してるから」

((🐶の声は低く、冷たかった))


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