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翌朝起きるとつぼ浦がいなかった。家中探してもどこにもいない。


「つぼ浦ー?どこ行ったー?隠れてんのか?」


スマホを見てみると『すまんアオセン、先に帰るぜ!またな!』というメッセージが入っていた。電話してみるも出ない。今日は2人で1日ゆっくりしようと思ってたのに…まぁ仕事してればその内来るか、と出勤した。




「皇帝ーつぼ浦見てない?」


「ん?ああ、今日は見てないな。寝てるんじゃないのか?」


「いや電話掛かるんだけど出ないんだよね。」


「無視されてるって事か?らだおお前なんかしたんじゃないのか?」


「えー…そんな訳…あるのか?」


早めに退勤してつぼ浦を探そうと思っていたがタイミングが掴めず、気付いたら街が落ち着く時間まで働いていた。




「ふぃー今日も疲れた。つぼ浦…電話してみるか……あ、やっと出た。お前今どこいんの?会いたいんだけど。」


「あーえっとー…今忙しいす!すまん!」


「‎いや絶対嘘だろw何してんの?どこいんのって。」


「俺はどこにもいてどこにもいねぇ…じゃあまたな!」


そう言って一方的に切られてしまった。怒ってる訳じゃなさそうだし、探してみるかととりあえず家に行ったがいない。開いてる飲食店やメカニックを周って、警察署に戻ってもみたけどいない。


「ったく、どこ行ったんだあいつ。」


今日は諦めて帰るか、と家に向かおうとすると公園のベンチに座るアロハシャツを視界の隅に捉えた。


「…うおっ!?アオセン!?」


「お前驚きすぎだってw何やってんの?黄昏中?」


「いっいや、ちょっと休憩してたけどまた忙しくなったぜ、じゃあな!」


「おい待てって、なんで逃げる?」


立ち上がったつぼ浦の腕を掴む。街灯に照らされた顔を見てみると真っ赤だ。


「…あーなるほど、そういう事ね。ちょっと座れ。」


「…なんすか。」


「昨日の事思い出して恥ずかしくてまた俺と顔合わせらんないんだろ?でもまた俺の事避け続けてなんか解決するか?前は解決しなかったよな?」


「ゔっ…だって…」


「まぁ極度の照れ屋な所もギャップあって好きなんだけどね?やっぱもうちょい待てば良かったか。今回はどうすっかなぁ。こればっかりは慣れさす…のも難しいか?」


「…いやいっすよ、俺は気にしないで。アオセンに迷惑ばっかかけちまってるし…」


「気にしないでって言ったってこの状況どうすんだよwまぁとりあえず俺ん家行くか。」


「…いや、俺ん家がいいっす。」


「そ?あぁ、俺ん家だとまた色々思い出しちゃうもんなwじゃあお前ん家行くか。」


さてどうしたもんかと頭を悩ませながらつぼ浦の家に着いた。




「正直に言って欲しいんだけど、昨日嫌ではなかったんだよな?」


「…うす。」


「まぁでも無理してたんだろ、ごめんね。暫くああいう事は無しにしよう。」


「えっでもアオセン、昨日は今すぐしたいって言ってたすよ。」


「それはお前が嫌じゃなければの話。嫌じゃないのは分かったけど、まだ気持ちが追い付いてなかったんだよ。「嫌じゃない」じゃなくて「嬉しい」「気持ち良い」「もっとしたい」になるまで待とう。無理に付き合わせて避けられ続けるのも俺が嫌だしw」


「いいんすか、アオセンはそれで。」


「無理やりやるほど趣味悪くはないからなw今どこまでするかは決めるか。つぼ浦はどこまでしたい?」


「…手繋ぐのと、ハグと……いつもの…キス…//」


「じゃあキスまでな。という訳で今して良い?」


「えっ今はちょっと待ってくれ!?」


でも今回も自分に合わせてもらったしこれぐらいはと、照れながらも仕方なく受け入れる事にしたのだった。

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こんばんは。初コメ失礼します。いつも可愛い二人に心がほんわりして、毎回癒されています。これからも更新楽しみにしております。

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