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お昼休みに
3Fの第三会議室を見つけたのは
我ながら良くできたと思うの
対人関係が苦手なあたしは
この会議室を見つけてから
よく一人でここでランチするの
10人掛けほどの
会議テーブルが置かれている質素な
この部屋は今は誰も使っていなかった
「いっただきまぁ~す」
お弁当を広げて
一人ランチタイム
寂しそうだけど
これがめっきりあたしの至福の
時
「ん~~~卵焼きおいしい~
我ながら上出来♪ 」
朝早く起きて
作ったかいがあった♪
すると
会議テーブルの向かいから
突然両手がにょきっと生えた
「キャァ!! 誰?? 」
なんで?
誰もいないと思ったのに
「ん~~~~・・・・
それはこっちのセリフ・・
誰だよ 気持ちよく寝てたのに 」
会議テーブル向こうから
黒田課長がムクッと起き上がった
「かっ・・・課長!! 」
「・・・水沢さん?
何で いるの? 」
なんでって・・・・
そんなのこっちが聞きたい・・・(>_<)
課長は頭をポリポリかいた
ふ~・・
「ここなら誰もいないと思ったのに・・ 」
課長は少し寝ぼけてた
なんか可愛い・・・
「・・・ずいぶん・・
お疲れのようですね 」
「ん・・・ここんところずっと
大きなイベントに入ってたからな・・
なんか・・・良い匂い・・・」
課長はあたしのお弁当をじっと見た
「あ・・・あの・・・
少しつまみませんか?」
「わるいよ」
そう言いながらも
課長の目はあたしのお弁当に釘付けだ
「さっき温めたばかりなんで
まだ手を付けていませんからどうぞ!」
あたしはお弁当を課長に渡した
「これ・・・水沢さんが作ったの?」
「はい!お料理好きなんです」
「へぇ~・・・・
それじゃ遠慮なく」
パクッと課長はあたしが作った
卵焼きを口に放りこんだ
「おおっ!上手い!」
途端に課長の瞳がキラキラした
くすっ・・・
ああ・・かわいい・・・
「課長!平野紫耀君に
似てるって言われません?」
「誰だよそれ!」
クスクス・・・・
「ジャニーズですよぉ~・・・」
「知らん!芸能人には興味ない」
そういいながらもどんどん
お弁当を食べる課長がとても愛しかった