【shp side】
母「あなたは奴隷です、感情なんていりません」
「私たちの言う通りに生き、私たちの言う通りに行動しなさい」
昔からそう母上様に言われ育った。
shp「…?何で、?俺は人だよ…?」
母「あなたは人間ではありません!奴隷です!!私たちの指示に従いなさい!!」
最初は意味が分からなかった。
でも殴られたりするうちに、俺は感情を持ってはいけない、一人で動いてはいけないという事を覚えた。
もう本能的にダメだと教え込まれた。
でも無理なものは無理だった。
母「今から五分で夜ご飯を作りなさい」
shp「っ…?む、無理で…!」
母「あなたの意見は聞いてません!!!変な事言ってないで早く作りなさい!!」
そう怒鳴られ、殴られる。
shp「す、すみませっ……」ポロッ
母「泣くな!!!床が汚れるでしょう!?」
また殴られる。
とりあえず作らなければ…と思い、行動するが、もちろん五分で作り終える事ができる訳もなくまた殴られる。
そんな理不尽な事もありながら10歳まで俺は実家で過ごした。
もちろん、俺を奴隷扱いするのは母上様だけではない。
父上様も、大きい家なのでメイド様も、おじい様もおばあ様も。
俺の事をかばう人はどこにもいなかった。
しかしある日…
母「飽きたわ」
shp「ぇ…?」
母「いらないわ、こんな使えない奴隷」
「とっととどこかへ行きなさい?」
父「まぁ待て、そのまま捨てるなんて嫌ではないか。」
「オークションに出せばいいではないか」
父はそう言いながらオークションのサイトを母上様に見せる。
母「そうね!そうしましょ!!!」
俺は捨てられた。
次の日、俺は売られた。
買ったのは分かるやろ、K国の総統様。
総統様の下での生活では家よりもひどかった。
殴られるどころではなく、実験体になったり、性処理道具になったりもした。
だから俺はいらない存在だって、こうした方法でしか俺は生きれないんだって思った。
ci「起きた?良かった…」
目を開けると、チーノ様の顔が目の前にある。
shp「…チーノ…様、」
ci「まだ寝とってええよ?しんぺいおらんし」
そういうわけにも行かない。
そう思い、俺はとりあえず起き上がる。
チーノ様は俺を支えてくれた。
ci「…無理はしたあかんで?」
shp「はい…」
チーノ様はとても優しい。
こんな俺にでもとても優しくしてくれる。
本当に…
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